アリアンロッドシナリオ
「Rip van Winkle」


プリプレイ

■シナリオデータ
プレイヤー人数 4〜5人
キャラクターレベル
プレイ時間 3〜5時間

□ストーリー
 ヴェンガルド川の二つの水源のうちの一つ、ルディオン山脈にはその昔、風の時代に強力な魔族となったエルダの王が封じられていた。
 しかし、数日前に起きた地震により、王を封じていたアエマの泉がその遺骸のある位置に流れ込まなくなってしまった。
 今、王は徐々に復活しつつあり、その瘴気によって周囲の死体がアンデッド化し、水源近くの村に現れるようになった。
 PC達は村人からの依頼でこの事態を調査し、王が封じられている洞窟へと赴き彼を再び封印しなければならない。

□今回予告
 ヴェンガルド川…
 河口のヴェンガルド大橋が有名なこの川は又、河と泉の女神であり、豊穣でアエマの篤き加護により実りを約束する川でもある
 この川は二つの水源を持つが、そのうちの一つ、ルディオン山脈側の水源近くのある村で、アンデッドの被害が出たと言う
 だが、この事件の裏には石の国に纏わる、隠されたある暗い伝説の影があった…

 アリアンロッド『だけど昔の貴方は』

 冒険の舞台が君を待つ

オープニングフェイズ

□シーン1:ロダニア神殿

◇描写
 今回の舞台は"石の街"ロダニアです。
 
都市名 "石の街"ロダニア  宗教 ダナン
人口 2万人  言語 共通語
統治形態 君主制  水 水売りの行商人から
現在の首長名 エネトー三世(国王)  気候 寒冷
輸入品 穀物、食料品、木材など  輸出品 石材(ロダニア石)、工芸品など

 "無限の砂漠"の西、ルディオン山脈の中腹にある都市国家、それがロダニアである。
 ロダニアは、いわゆる不毛の土地に建てられた都市である。
 街は傾斜地に立てられ、坂が多く、辺りには作物などは殆ど育たない厳しい高地が広がっている。
 だが、決してロダニアは貧窮している訳ではない。寧ろ国庫は潤っていると言える。
 その理由が特産のロダニア石だ。
 丈夫で不思議な光沢を放つこの石によってロダニアの名はエリンディル中に知られている。

 今日も今日とて君達は仕事を求めて神殿の依頼所に来ていますね。
 依頼所には何時ものように仕事を求めて様々な冒険者が来ています。
 受付と話し込む者、壁に張られた依頼書を読む者
 依頼の数<冒険者の数な現状、仕事を見つけるのは難しそうだが…
 そんな中、君達は知り合いの神官の一人に声を掛けられた

◇解説
 神殿にて顔見知りの神官から依頼を持ちかけられるシーン。  依頼内容はヴェンガルド川水源近くにあるミニナ村の周辺でアンデッドによる被害があるので調査して欲しいと言う物。
 もし興味があるなら詳しくは奥の一室で依頼人を待たせているので直接あって聞いて欲しいと言う。

◇台詞
神官「こんにちは」

神官「ああ、そうだ貴方方向けの依頼が一つあるのですが」

神官「ここから二日程歩いた先のミニナ村という所でアンデッドの被害が出たとか…」そっと耳打ち

神官「詳しくは奥に依頼された方を待たせておりますがどうでしょうか?」

□シーン2:依頼人

◇描写
 奥の一室にはテーブルと椅子
 その椅子にちょこんっと今回の依頼人が座っていた
 大体17,8位だろうか…ふわふわとした猫耳のまだ少女の面影を残した小柄で茶髪のヴァーナの女性だった
 君達が入ってくると立ち上がってぎこちなくお辞儀してくる。どうやら緊張しているようだ

◇解説
 依頼人フーチから依頼内容を聞かされるシーン
 依頼内容は神官が言っていた通りアンデッドの被害が出たので原因を調査、解決して欲しいと言う物。報酬は350G
 尚、依頼を受けてからヴェンガルド川等を資料や情報系スキルで調査した場合、【知力】判定を行う。達成値によって以下の事が分かる

○ヴェンガルド川
・霧の森、ルディオン山脈の二つの水源を持ち、北部平原を流れる川
・河口のガルドという街のヴェンガルド大橋が有名(TGP186)
・アエマの強い加護があり、豊穣を約束してくれる(オリジナル設定)
・だが、何故この川にアエマの加護が強く働いているのかは謎である(オリジナル設定)

◇台詞
▽依頼人フーチ
「は、は、はじめますで…お、おらこ…っぶ」舌を噛んだらしく…蹲ってしまいます

「…(ぷるぷるぷるぷる」涙目で暫く耐えてから立ち上がり

「ご、ごめんなさい…き、緊張してて」真っ赤になり…猫耳がへにゃぁっと

「おら、ここから2日程歩いたとこにあるミニナ村の村長の娘でフーチって言います。よ、よろしく」ぺこぺこと頭を下げ

〜依頼について〜
「実は、村の北にある森の方から、おっかねぇ化けモンが出たんでその原因を調べて、出来れば解決して欲しいだ」

村の周辺図

「報酬の方はお一人様350Gまでならだせるべ。おらの村、あんまり豊かじゃねぇから」

〜バケモノって?〜
「狼の死体だべ…森の方からのそっとやってきてでな…最初はただの狼かと思っただが…所々腐りかけててモツがこう…だらっと出ててなぁ…気持ち悪かっただ」

「幸い、そいつはにいやんや村の男衆でなんとかしただが…」

〜仕事を請ける〜
「ありがとうございますだ。ヴェンガルドまではおらが案内しますだ」


ミドルフェイズ

□シーン1:兄を心配する妹

◇描写
 村に向かって出発した夜…君達が野営をしていた時の事です
 ごそごそとテントから、依頼人のフーチが出てきますね

  ◇解説
 ミニナ村に向かう途中の野営で依頼人のフーチと話をするシーン
 まず野営の順番を決める
 その後誰が話しするのかダイス若しくはGMが任意で決定する
 フーチは昔、森に毒を吐き散らす恐ろしいつがいの魔物が出た事、冒険者に退治されたこと等を話す

◇台詞
▽フーチ
「ちょっと横、いいだか?眠れなくて」

「ありがとだ」ぽてっと君の横に座り…尻尾がゆらゆら

「バケモノの事もそうだけど…にいやんが心配で…」

「3年位前にも、あの森に化けモンが出ただ…アンデッドじゃなかっただども…」懐かしそうに

「毒を撒き散らすおっそろしい魔獣だったそうだ…」

「幸いその時はたまたま村に立ち寄ってた冒険者の人達が退治してくれただ」

「にいやんはその姿に憧れてなぁ…」

「にいやんは…おらんちに代々伝わってる魔導銃ってのも使えるでな…素質あるけん」とりとめもなくぽつぽつと

「ほんとなら冒険者なりたかっただろな…ただ、おとんももう年だで、跡継ぎ息子が村ほっぽり出すわけにゃいかんっと…」

「無茶してねぇといいだが…」ぼーっと火を見つめたまま

□シーン4:ミニナ村

◇描写
 次の日のお昼頃、君達はやっとミニナ村に到着しますね
 斜面にぽつぽつと幾つかの家屋が建っております

村人「ふーちーー」君達、正確には君達を連れたフーチを見つけた村人が走ってきます

◇解説
 ヴェンガルド村到着のシーン
 村人から痺れを切らしたフーチの兄バーが森に様子を見に行って昨日から帰ってこない事を聞かされる
 冒険者達が森へ向かうなら次のシーンへ。
 尚、PCが望むならここで買い物などを行っても良い。ただし、購入できるのは種別:ポーションのアイテムのみとする

◇台詞
村人「た、大変だ…バーの奴が、昨日から森さ見てくるって言ってまだ帰ってきてねぇだ」

フーチ「にいやんがΣ」真っ青に

〜アレからアンデッドは?〜
村人「一回だけ昨日、きただ。バーはそれで『冒険者を待ってられん。俺が見に行く』って…止めたんだが」 □シーン5:森へ

◇描写
 鬱蒼と茂った森へ君達は入っていく
 入ってみて分かる…この森は酷い…あちこちに息絶えた動物や鳥、虫の死骸が転がり、死臭を放っている
 植物も所々枯れておりしんっと静まっている
 まるでこの世で生き残っているのは自分達だけでは無いだろうか…そんな錯覚さえ覚えさせるほどだ

◇解説
 森を探索するシーン
 難易度11の【感知】判定を行う、失敗した場合は森を迷ってしまったと言う事でMPを2d減少し、再び【感知】判定を行う
 成功した者は地面に草と木の棒で作った目印があるのに気が付く
 これはフーチの兄バーが残した猟師や野伏達が使う合図である。意味は「危険有り、方角はこちら」
 矢印の方角に進むと死者達の洞窟へと辿り着く。以降ダンジョンアタックとなる

ダンジョン探索

□エリア1:入口

◇描写
 洞窟に入ると中は暗くひんやりとして森の中以上に酷く澱んだ空気が溜まっている
 又、微かに何かが腐ったような匂いが漂ってきていた

 ルール的に言うと明度は現在2です。後、余り大きくない入口なので馬をはじめとする乗り物は入れません

  ○明度
 明度4:判定等にペナルティはなし。射線が通っていれば隣のエリアまで見渡せる
 明度3:判定等にペナルティはなし
 明度2:あらゆる行為判定に-1dのペナルティ
 明度1:あらゆる行為判定に-1dのペナルティ。移動は1回に5mまで

◇解説
 洞窟の入口、イベントなどは特になし

□エリア2:アンデッドの部屋

◇描写
 入口から少し進むと開けたフロアにでる
 だが、君達の足は其処で止まる
 何故なら、骨だらけで僅かに腐りかけた肉が付いた鳥形の魔獣、そして超巨大な熊、こちらは外傷は無いが澱んだ目をみると分かる。既に死んでいる…がこちらへやってくるからだ。
 彼らは一様に生者である君達に向かって憎悪を放ちながら襲い掛かってくる

◇解説
 アンデッド達が徘徊するフロア
 コカトリスゾンビ、ジャイアントビッグベアゾンビとの戦闘となる
 又、コカトリスゾンビには特殊能力【呪いの置き土産】というスキルを保持している。
 このスキルは保持者が戦闘不能時にそのスクエアにトラップ〔魔族の呪い〕〔ワイルドレンジ〕を仕掛けていくという物である

○魔族の呪い
種別 トラップ 構造 魔術
LV カスタマイズ ×
条件 マイン型 
探知値 −(18) 解除値

 魔界に封印された魔族の力を憑り付かせるトラップ
 魔族の呪いとエンゲージしているキャラクターの中からGMは一人決定する
 そのキャラクターは難易度15の【精神】判定を行う
 この判定に失敗した場合、フェイトが1点減少する

コカトリスゾンビ
分類 アンデッド 属性
LV 28 識別値 24
能力値
筋力 59 19 器用 38 12
敏捷 36 12 知力 19 6
感知 41 13 精神 46 15
幸運 38 12
命中 威力 種類 射程
12 3d 67 4d 物理 至近
回避 12 2d 防御 28 15
HP 213 MP 126
行動 25 移動 30m
特殊能力
暗視
ウィルブレス:毒 16
豪腕 2
バッドステータス付与:毒
範囲攻撃
変幻攻撃 1
猛毒 10
毒の魔獣
呪いの置き土産
 
 
 
 
 ○毒の魔獣
 パッシブ
 このエネミーの与える毒はいかなるスキル、アイテムによって打ち消す事が出来ない

 ○呪いの置き土産
 解説
 このエネミーが戦闘不能になった時に使用する
 このエネミーがいたスクエアにトラップ〔魔族の呪い〕〔ワイルドレンジ〕を設置する
ドロップ
2〜8 魔獣の翼 2000
9〜15 魔獣の尖爪×7 1400×7
16〜19 コカトリスの王冠 18000
20〜 コカトリスの生き血 30000

ジャイアントビッグベアゾンビ
分類 アンデッド 属性
LV 15 識別値 17
能力値
筋力 46 15 器用 39 13
敏捷 22 7 知力 22 7
感知 24 8 精神 18 6
幸運 23 7
噛み付き
命中 威力 種類 射程
13 3d 36 4d 物理 至近
回避 7 2d 防御 26 6
HP 158 MP 82
行動 15 移動 20m
特殊能力
スマッシュ
暗視
苦痛耐性 5
豪腕 2
変幻攻撃 1
 
 
 
 
 
 
 
 
ドロップ
2〜6 超くまのにく 400
7〜10 超くまのつめ 600
11〜18 超はちみつ 1000
19〜 超くまのて 1400

□エリア3:崩れる通路

◇描写
 二手に分かれた通路
 床にはびっしりと苔が生えており、無数の小さな地虫さんがうねうねと蠢いてる
 しかもこの虫…良く見ると腐っている…どうやら、死んだ地蟲がアンデッド化したようだ
 ルール的にはトラップ〔滑る床〕と〔蠢く無数の地虫さん〕です

 又、壁に掴むのに都合が良さそうな凸凹があります
 ルール的にはオブジェクトの〔壁〕ね、ここを掴んで渡れば、〔滑る床〕の【敏捷】判定に+2の修正があります

◇解説
 二股の通路
 通路には見えるトラップとして〔滑る床〕〔蠢く小さな地蟲さん〕が仕掛けられている
 又、オブジェクト〔壁〕には凹凸があり、これを掴んでいけば〔滑る床〕の【敏捷】判定に+2の修正が得られる
 ただし、〔壁〕にはトラップ〔ダンジョン崩壊〕が仕掛けられている。トリガーは壁を伝って移動する事
 〔ダンジョン崩壊〕が作動した場合、以後このエリアを移動する事は出来なくなる

 
○滑る床
種別 トラップ 構造 魔術
LV 2 カスタマイズ
条件 コンティニュ型 
探知値 解除値

 滑りやすい床のトラップ
 滑る床にエンゲージしている全てのキャラクターは移動やジャーアクションを行う前に難易度13の【敏捷】判定を行う
 この判定に失敗した場合、BSの転倒を受け行動済となる
 滑る床は飛行状態のキャラクターには効果が無い

○蠢く小さな地蟲さん
種別 トラップ 構造 物理
LV 2 カスタマイズ
条件 マイン型
探知値 解除値

 蠢く小さな地蟲さん達、とても気持ち悪い
 このトラップにエンゲージしている時、【転倒】した場合蟲さん達に顔からダイブする事になる
 難易度15の【精神】判定を行い、失敗した場合5d6点MPが減少する
 蠢く小さな地蟲さんはシークレットでは無い
 又蠢く小さな地蟲さんは飛行状態のキャラクターには効果が無い

○ダンジョン崩壊
種別 トラップ 構造 魔術
LV 5 カスタマイズ
条件 トリガー型 
探知値 20 解除値 20

 ダンジョン崩壊が崩壊するトラップ
 ダンジョン崩壊の設置されているエリアに存在する全てのキャラクターは難易度15の【敏捷】判定及び難易度16の【幸運】判定を行う
 この両方の判定に失敗した場合、3d+10の物理ダメージを受ける
 又、GMはダンジョン崩壊の作動により、以後そのエリアへの進入や別のエリアへの移動を禁止して良い

□エリア4:石碑

◇描写
 通路を抜けた先は開けた空間があり、そこには大きな石碑が建てられていた
 相当な年月を過ごしてきたのだろう。既にぼろぼろであり、半ば崩れかけているがまだなんとか文字は読めそうだ

◇解説
 石碑の間
 石碑を読むには難易度13の【知力】判定を行う事
 成功した場合、この洞窟にはある上級魔族を封じる為にアエマの血が流されたヴェンガルド河の源泉がある事が分かる

◇台詞(石碑に記されている事)
途切れ途切れの上に昔の文字で解読に難儀しましたが、読み解いた所ヴェンガルド河に纏わる伝説を記しているようです。纏めると
  1. この先にヴェンガルド河の水源がある事
  2. 今より遥か以前風の時代、この地には小さな王国があり、一人の暴君が存在した。その名はユートレマ
  3. 始めは賢君だったのだが、死を恐れ不老不死を求める内に歪んだ彼はある上級魔族と契約を結び自ら魔族となった。仮初の不老不死を得て、強大な力を持つ王は好き放題に振る舞い、人民を苦しめた
  4. 時の人間達の手により、彼と契約していた上級魔族は倒され、偽りの不老不死を失ったユートレマ王も倒された
  5. だが彼は死の間際に自分がいつか復活する事、それまで世界を呪い続ける事を宣言した
  6. 事実、息絶えたもののその遺骸は決して破壊できず、溢れんばかりの瘴気を撒き散らし、より一層民を苦しめた
  7. 又その凄まじい瘴気はルディオン山脈の一部の石質さえ変えてしまった。ユートレマ王の濃厚な瘴気を浴びた石は、通常の石材より堅牢となり、仄かに輝きを放ち、さらに光の具合で石の色が変わるようになった。
    即ち、ロダニア石である
  8. この事態に心を痛めた河と泉の女神アエマはヴェンガルド河の水源に己の血を流し、その水に遺骸を浸す事によって瘴気が溢れるのを止めた
  9. こうして王国に平和がもたらされた。又、アエマの血の加護によりヴェンガルド河周辺では農作物が良く育つ肥沃な土地となった
□エリア5:ヴェンガルド河水源

◇描写
 石碑を抜けた先には広めの空間が広がっていた
 その部屋の奥ではこんこんと清水が湧き出ている。アレがヴェンガルド河の水源だろう。アエマの血を受けたその水源のお陰で、ここだけは空気が澄んでいる

   だが、水源の前には地震で崩れてきたであろう大きな岩が、流れを塞き止め、別の方向に変えてしまっていた

◇解説
 ヴェンガルド河水源
 地震の影響で崩れた大きな岩が流れをさえぎって別の方向に変えてしまっている
 今回の事件の原因はここにある
 水源の流れを元に戻すには難易度70の【筋力】判定に成功する必要がある
 この判定には複数人数で協力する事が出来るが判定を行う度に疲労によってMPが1d6減少する
 岩をどかし、水源を元に戻した場合、アエマの水がエリア10に流れ込みクライマックスの戦闘に変化が生じる。具体的には 
  1. エネミー特殊能力【呪いの置き土産】が使用不可となる
  2. エネミーに設置されていたトラップ〔スーパーレインボー〕が解除される
  の2点である

□エリア6:おかしな植物

◇描写
 部屋に入るとむせ返るような甘ったるい匂いがした
 この澱んだ空気の所為だろうか?そこには巨大で怪しげな植物が鎮座していた

  ◇解説  怪しげな植物のフロア
 このエリアに入った場合、まず全員が難易度11の【精神】判定を行う
 失敗した場合、怪しげな植物になっている果実を口にしてしまう

 果実を口にしてしまった時の効果は1d6のランダム。酔っ払いを除きこの効果はシナリオ中ずっと続く
  1. 酔っ払ってしまう。全ての行動に-1のペナルティが付く。回復にはアコライトのスキル【キュア】若しくはアイテムの万能薬(アイテムガイドP101)が必要
  2. 髭が生える。どんな髭になるかはPLが決めて良い
  3. 身体に魔力がみなぎるぅうううう。魔術判定に+1の修正が付く。頭が良さそうに見える
  4. 神よ、私は美しい。服なんて着てる場合じゃない。胴の防具を外す事
  5. 身体に筋力がみなぎるぅうううう。白兵攻撃のダメージに+1の修正が付く。マッシブになる
  6. 肌の色が右半身赤、左半身青になる
□エリア7:遺骸

◇描写
 このフロアには腐りかけた犬達が倒れている。何者かに倒されたようだ
 床には点々と血が付着しており、北(上)に向かっている

◇解説
 部屋の中央には、倒されたゾンビウルフがいる
 倒したのはフーチの兄バーである。だが、彼も傷つき、北(エリア8)で倒れている
 特にイベントなどはなし

□エリア8:傷つきし者

◇描写
 人が血を流して倒れている
 ぴんっとたった猫耳。外見から察するにどうやらフーチの兄バーのようだ

◇解説
 フーチの兄バーが倒れている
 ヒールやポーションなどで回復させた場合、彼は意識を取り戻す
 彼は異変の調査の為に洞窟に入ったのだが、コカトリスゾンビを避けて奥に入り
 彼から洞窟の東に泉がある事、通路の壁が崩れやすいから注意する事等聞くことが出来る
 話を聞いた場合、エリア3のトラップ〔ダンジョン崩壊〕を無効化できる

◇台詞
兄貴「や、助かったわ。さんきゅー」

兄貴「コカトリスのゾンビに追い回されてさ。なんとか逃げられたんだけどな」

兄貴のクラスはシーフ/ガンスリンガーです。ルール的にはカリキュレイト→隠密で後はシーフスキル、【シャドウストーク】でやり過ごした模様

兄貴「油断してた。さっきゾンビウルフどもに見つかっちゃってさ。なんとか撃退したんだけどこっちもぼろぼろでな。ここでぶっ倒れちまった」

兄貴「そういやあんたら、東側にはいった?」

兄貴「東の方向には石碑と泉があったぜ。石碑の方はなんか書いてあったけど古い字で読めなかった。泉は、大きな岩で塞き止められていたよ」

兄貴「若し行くなら、途中の通路、気をつけたほうが良いぜ。壁の一部が脆くなって崩れやすくなってるからな」

兄貴「じゃあ、俺は帰るよ。後は頼む」そういって隠密状態になってすーっと帰って行きます

□エリア9:封印された扉

◇描写
 そのフロアには閉ざされた巨大な扉があった
 扉には何か文字盤が刻まれている
 5×5の表になっており、3つの図形が刻まれているが一つだけ何も無い所がある
 これに、図形のうちのどれかを刻めば開きそうだが…

 

◇解説
 封印された扉のフロア
 扉には鍵Bが設置されている。解除方法はリドルを解く事

 答え:○

   である。中央の☆からなぞって行くと渦巻状に☆○△の順で並んでいるため


□エリア10:Rip van Winkle

◇描写
 扉を開けると大きな空間が広がっている
 その奥には、王冠を被り、死せる者達を従えた一体の躯が立っている
 その身には既に肉は無く、代わりに病的なまでに白い骨の周りには圧倒的な瘴気を纏っていた

◇解説
 クライマックスフェイズ。死せる王、ユートレマのいるフロア
 アエマの水が途絶えた事によって、彼はアンデッドとして復活を果たしている
 ただし、復活したばかりでありその力はまだ戻っていない

 彼を再封印するには、彼と戦闘を行い破壊するしかない。戦闘に移る事

 相手は死せる王ユートレマ、ノーム改、ソウルイーター改、ソロゴースト×2である。但し彼らはエネミースキル【暗視】を取得しているので1レベル底上げしておく事
 尚、彼らにはトラップ〔スーパーレインボー〕が仕掛けられている
 又このフロアにはトラップ〔プヨジェリー〕が仕掛けられている

 エリア5で泉の前の岩をどけていた場合、アエマの水の効果によってスキル【呪いの置き土産】が使用不可となり、〔スーパーレインボー〕も解除される

○初期位置
○スーパーレインボー
種別 トラップ 構造 魔術
LV 6 カスタマイズ ×
条件 トリガー型 
探知値 解除値 18

 虹色の魔力でエネミーを強化するトラップ
 エネミーに設置する。スーパーレインボーが設置されたエネミーはあらゆる判定にダイスを1個追加される
 又物理、魔法防御力が+5される。解除された場合これらの修正は消滅する
 スーパーレインボーはシークレットではない

○プヨジェリー
種別 トラップ 構造 物理
LV 2 カスタマイズ ×
条件 コンティニュ型 
探知値 解除値

 非常に柔らかい床
 プヨジェリーにエンゲージしている全てのキャラクターは【移動力】が-3され(最低1)、マイナーメジャーどちらかでしか移動できなくなる
 プヨジェリーの効果は飛行状態のキャラクターには効果が無い
 プヨジェリーはシークレットではない

死せる王、ユートレマ
分類 アンデッド 属性
LV 23 識別値 20
能力値
筋力 22 7 器用 26 8
敏捷 23 7 知力 42 14
感知 26 8 精神 36 12
幸運 23 7
シャドウスフィア
命中 威力 種類 射程
14 3d 0 16d 20m
回避 7 2d 防御 10 13
HP 212 MP 130
行動 15 移動 20m
特殊能力
エクステンドレンジ 3
シャドウスフィア 5
暗視
禁忌魔術
超絶魔力 5
無限の力
猛毒 5
瘴気展開
王の御前
呪いの置き土産
 
 
 
○瘴気展開
 メジャー
 シーン内の任意のキャラクター全員に難易度13の【精神】判定を行わせる
 この判定に失敗した者は任意のバッドステータスを受ける

○王の御前
 セットアップ
 シーン内に存在するこのエネミー以外の全てのキャラクターは難易度15の【精神】判定を行う
 この判定に失敗した者はバッドステータス【転倒】【麻痺】を受ける
 さらにオリジナルトラップ〔封印指定:メインクラス〕が設置される
 このスキルは1シナリオに1度のみ使用可能である

○呪いの置き土産
 このエネミーが戦闘不能になった時に使用する
 このエネミーがいたスクエアにトラップ〔魔族の呪い〕〔ワイルドレンジ〕を設置する
ドロップ
2〜7 踊るしゃれこうべ×2 100×2
8〜12 堅骨×5 400×5
13〜18 スケルトンの王冠 7000
19〜 死者召還の書 12000

○封印指定:メインクラス
種別 トラップ 構造 魔術
LV 5 カスタマイズ ×
条件 トリガー型 
探知値 解除値 20

 特定のクラスの技を封じるトラップ
 封印指定を設置された対象はこのトラップを解除するかシーンが変わるまで自身のメインクラスのスキルを使用する事が出来ない
 但し、タイミング「パッシヴ」のスキルは除く
 封印指定:メインクラスはシークレットではない

◇台詞
▽骸骨(ユートレマ王)
「我こそ帝王、天子ユートレマ也」

「我は一度慢心により敗れた…だが」こつこつっとおのが頭蓋骨を叩き「これからは裸一貫。一から出直してこの国、この大陸、ゆくゆくは天界魔界全てに覇を唱えん」

「我が復活した今日のこの善き日を祝し、死霊世紀元年元旦とする」

「雑種ども、貴様達には二つの道がある」真っ白な骨の指をVに立て

「一つは生きたまま余に犬の様に忠誠を誓い、共に世界制覇の道を歩む事。貴様達にひとつづつ国をくれてやろう。」

「もう一つは余に抗って処分され、死者となって共に世界制覇をの道を歩む事」

「さぁ、好きな方を選ぶが良い。制限時間は5分。異論は認めない」

〜エリア5でアエマの泉の前の岩をどけている〜

「むぅ、忌々しきアエマの水め」

◇結末
 最後の一撃を受け、揺らめく王…ふと、彼は君を真正面から見据え、こんな事を聞いてくる

「そういえば名を聞いておらんかったな…貴様、名はなんと言う」

君の名を聞いた彼は一つ頷き「君が名を仇(あた)になさんと思うゆえ末の世までと残しておくかな」辞世の句を読みどぅっと倒れ、動かなくなります

 

エンディングフェイズ

□シーン1:降臨、豊穣の女神

◇描写
 王は倒れた…だが、その身からは未だに濃い瘴気を放ち続けている…どうしたものだろうか?
 悩む君達の前にきらきらと光が降り注ぎ…一人の女性の形を取った…

  ◇解説
 川と泉の女神アエマが現れるシーン
 アエマはPC達を褒め、ユートレマを泉へと封印するように言う
 ユートレマが封印されたのを見届けた後、彼らを祝福し消える
 アエマの祝福によって全員フェイトが1点回復する。これはアフター時のドロップで使用するための物であり、消費しても経験値とはならない

◇台詞
▽豊穣の女神アエマ

「我が名は…アエマ…川と泉、豊穣を司る者也」

「ありがとう。人の子よ…そなたらのお陰でこの大陸は救われた」僅かに微笑み

「さぁ、ユートレマの遺骸を…水源へ…再び彼を封じましょう」

水源の奥深くへと沈んでいくユートレマ…もう二度と彼の眠りが妨げられる事は無い…なんとなく君達はそう感じた

「そなたらの行く末に幸あらん事を」全てを見届けた後、その姿は揺らぎ…水を張ったコップに垂らした血の様にすぅっと消えます。同時に優しい光が君達を包み込み、身体に失われた活力が戻ってくるのを感じた

■アフタープレイ
 通常のルールに従ってアフタープレイを行う事
 プレイヤーが全ての敵を倒している場合はエネミーレベルの合計は127とする。
 ミッション成功による経験点は28点、ダンジョンの途中で兄を救出していた場合はボーナスとして2点加算し30点とする

○死者の洞窟全図
    戻る