第2話 「別れの酒を」

オープニング
ミドル
クライマックス
エンディング

□今回予告

 今回の依頼はある自殺した男の調査
 借金を苦に死んだその男…ガヤンも単なる自殺と扱い、調査を打ち切った。
 だが、かつての相棒は首を振る、彼がそんな事をする筈無いと。
 自殺した男に一体何があったのか?

   GURPS RUNAL鬼面組第2話「別れの酒を」

 されば語れ、されば遊べ、されば思いを馳せよ。
 これは七つの月に照らされた大地に生きる、冒険者達の物語。

プリプレイ(成長報告)

前回獲得CP:3 報酬:300ムーナ
ロウ
技能名 Lv 使用CP 備考
13 0.5 0.5→1
神秘学 13 1 新規取得
動植物知識 12 1 新規取得
12 0.5 新規取得
フィーア
技能名 Lv 使用CP 備考
歌唱 13 1 新規取得
登攀 13 2 新規取得
多段突き 13 1 1→2
胡蝶歩 12 1 1→2

『筋力』『戦士』の霊薬購入:600ムーナ
ミリー
技能名 Lv 使用CP 備考
神秘学 0.5 14 新規取得
探索 0.5 15 新規取得
空気浄化 1 17 新規取得

オープニングフェイズ

GM 前回の冒険から一巡りほど後の事
今回の舞台はバドッカの100メルー通りにある宿屋『岩山の頂上亭』からのスタートです
○岩山の頂上亭
 バドッカの周辺には多数の遺跡が存在し、そうした遺跡に出かけるのは大抵バドッカに住んでいる休日だけの冒険者、君達のような存在です。
 しかし、他国から遺跡の探索に訪れて、バドッカ内の宿屋を冒険の基点とする者達もいます。
 そうした専業の遺跡探索者が塒としているのがこの岩山の頂上亭。
 
 店主はスティニア出身の恰幅の良い親父ボールイ=セルナン。かつては休日冒険者だったがある遺跡で片足を失いこの宿を始めている。
 叉、店主の娘シェルエラはこの店に集まる客達のアイドル的存在です。
 
 因みにこの酒場の名物はドワーフが蒸留したグルツァと呼ばれるエール酒。
 僅かに白く濁ったこの酒は、人間が飲むには少々強すぎ、店にいるドワーフの真似をして三杯と飲まないうちに倒れてしまうでしょう。
店内にはテーブル席が6つと、カウンター席が12あり、君達はその内のテーブル席に座っており、その向かいに今回の依頼人、ジェイがいますね
ジェイ 「すまんな、急に呼び出したりして」彼は他国からやってきた古株の遺跡探索者で、君達とも面識があります。一見すると強面ですが話してみると面倒見の良い男で、多くの冒険者から慕われています。
フィーア 「いや、ジェイさんの呼び出しなら来るよ。」お茶を頼みつつ
ミリー 「一応、仕事終わった後だから問題なかったけど」
ロウ 「話を聞かせていただきましょう」
ジェイ 「実はな、御前達に頼みたい事があるんだ。」
ロウ 「ジェイさんの依頼となると遺跡探査の手伝い…ではないのですか」
ジェイ 「いや、そんな良いもんじゃない。俺の昔の相棒にピックっていう盗賊がいたんだけどな…この間、久々に訪ねたら…」ここでグルツァで喉を湿らせ
ロウ 「お亡くなりに?」
フィーア 「じゃないといいけど。」
ジェイ 「ああ、良く分かったな。あの野郎…首掻っ切って自殺してやがった」ぽつりと
フィーア 「……。」顔をしかめて「……お悔やみ申し上げます。」
ミリー 「えと、そうなると依頼は自殺の原因の調査かなにか?」
ジェイ 「そうだ。お前さん達にな…あいつについて調べて欲しいんだよ」
ロウ 「自殺…ですか。何かで失敗して借金か何かが?」
フィーア 「それとも人とうまくいってなくて悩んでたとか。あれ?でも、そういうのってガヤンの神官が調べてるんじゃ?」
ロウ 「ああ、そういった事なら直接ガヤンに当たられた方が」
ジェイ 「事件は既に自殺として処理されちまってる」但し、ロウが調べたいと願えば自分でするならという条件付で再調査が可能です。ソードブレーカーを貰っている君は入信者の中でも比較的権限がある方なのですよ
ロウ 「そういえば…そんな事件がありましたね」頑張ってCP稼いでいつか神官に(笑
ジェイ 「本当なら俺が調べるのが筋なんだが…今どうしても中断できない仕事があってな…報酬は一人につき400支払う。どうだ?受けてくれねぇか?」
フィーア 「報酬の問題じゃないけど……。」慈善家持ちだし、「引き受けたいけど……」
ロウ 「判りました。再調査してみましょう。そもそもこういったものは俺の仕事ですからね」
ジェイ 「そっちの小さい嬢ちゃんはどうだ?」ミリーに
ミリー 「うーん、普段の仕事に影響がないレベルで良いなら、まあ大丈夫かな?」小首をかしげ
ジェイ 「サンクス」
ミリー ←こう見えても普段は割かし忙しそうな人(ぁ
ロウ 高司祭だしね、メッキでも
ミリー 知力面で言えば十分すぎるレベルなんだけどね。後はサリカの舞がレベルに達すれば何処に出しても(ぇ
彼女の敏捷は9。サリカの舞が一人前の高司祭レベルと認められるのは15。必要CP実に40。頑張れミリー
ジェイ 「因みに、何か聞きたい事とかあるか?俺で応えられる事なら何でも言うよ。ああ、後これピックの家な」そう言って地図を渡してくれます
ロウ 「ピックさんの交友関係について、知る範囲で教えて頂きたい。後、彼が良く通っていた店や、最近トラブルが無かったか。この辺りはこちらでも調べるつもりですが、その手間が最低限で済むなら捜査が早く進みます」
ジェイ 「そうだな…」少し考え込み「あいつは酒で身を持ち崩してな。それからは家の近くの…なんて言ったかな…酒場に入り浸りだった。そこのごろつき連中とつるんでいたな。店の名前は家の周辺で聞けば分かると思う。トラブルは金だな…相当困ってたみたいだ」
ミリー 「えっと、自殺するような心当たりはジェイさんにはないんですよね?」
ジェイ 「ああ…」頷き「かなり金に困っていたがだからといって自殺するような奴じゃない。元々盗賊なんだぜ。本当に金に困ったらどこかから盗んでくるのは当然じゃないか」ここで苦笑し「ガヤンの前で言う事じゃないな」
ロウ 「今の俺は勤務時間外ですからね。そこは聞き逃したことにしますよ(苦笑」
ジェイ 「すまんな」
ロウ 「盗みの稼ぎで裏タマットに目をつけられて…という線もあり得ますね」
ミリー 「もしくは何か厄介なものを手に入れちゃったか」
フィーア 「秘密の話とか?」
ロウ 「ああ、非合法な仕事に手を出して、口封じされた、という線もあり得る」
ミリー 「或いは、表ざたに出来ないけど、誰にも知らせられないその上抱えてるのに耐えられなくなったようなものを」
ロウ 「まぁ、足を使ってみないと先には進めないかな?ここからは」
先輩冒険者の頼みを引き受けた一行。色々考えるもまずは情報を集めをする事に

ミドルフェイズ

GM さて、今回はシティーという事でちょっとしたルールを用意してまいりました。 
  
☆街ルール
 
@一日は「朝」「昼」「夕」「夜」の4つに分割される
・行動は何処に行くか宣言する事
・行動は「夜」で終了であり、特に行動を宣言しない限り全員家にいるものとする
 
Aパーティ行動は自由
・各自ばらばらに行動しても一緒に行動してもOK
・但し、特に理由が無ければ「夜」の時には一度情報のすり合せの為に集合すること
 
B自分の行動をキャンセルして他の人のシーンに登場することも出来る
・まだ行動をしていない者は登場判定に成功すれば他の者のシーンに登場できる
・但し、その場合予定していた自分の行動はキャンセルされる
 
C技能
・裏社会(交渉)の技能を持っているキャラクターは裏タマットと繋ぎを取る事ができる
・裏タマで情報を買う場合、一つごとに基本50ムーナ
バドッカマップ
アイコン 名前
各国大使館
サリカ神殿
商業ギルドホール
ペローマ、ジェスタ神殿
果樹園
翼人村
アルリアナ神殿
タマット神殿(表)
カジノ「藍色の夢」
タマット神殿(裏)
100メルー通り
伝令ギルドホール
ガヤン神殿
シャストア神殿
港&リャノ神殿
アイコン 名前
ピックの家
○ジェイ
 今回の依頼人
 自殺した元相棒ピックの死に不信を抱き、冒険者達に調査を依頼する
○ピック
 自殺したジェイの相棒のシーフ
 酒で身を持ち崩し、金に困っていた
誰が何処に向かうか暫し話し合い…
ロウ ガヤン神殿
フィーア ピックの家周辺で聞き込み
ミリー サリカ神殿で噂集め
ということに

◇1日目・朝

GM まずはロウから。場所はグラダス1殉職率を誇るバドッカガヤン神殿
フィーア 怖いところだなー
ロウ 上司にピックの件について再調査の依頼を。こちらで有力な情報を得たので自分が担当したい、との事も添えてついては捜査資料の閲覧と、前任者に意見を聞きたい、という事も
上司 「承認」ぽんっと。では運良く前任者に会えるかどうか1d100してみたまえ、君は別に不幸じゃないから50以上で捕まえられる
ロウ (ころころ)88
GM 運良く出かける前の前任者の神官を捕まえられました。名前はアハト=アハトさんね
フィーア 88ででたからね。でも戦車砲みたいだ(笑
アハト 「何か?」(見えない所でころころ…ふむ、良いか)
ロウ 「お忙しい中申し訳ない。そちらが先日調査していたピック氏の自殺の件について幾つか参考意見をいただきたいのです」先輩だろうから、敬意をこめて実直に尋ねるよ。同じ職場の仲間だしね
アハト 「あの件か」
ロウ 「可能性は高くないのですが、彼はなんらかの仕事でのトラブルに巻き込まれた可能性があるんです。先輩が気づいた範囲で不審な点が無かったか、思い出していただきたい」
アハト 「そうだな…」顎に手を当て「気になったと言うほどではないが、一つ…地域住民から聞き込んだ時に自殺する前夜、自宅で誰かと酒を飲んでいたらしい。」
ロウ 「なるほど。自宅に誰か呼んでいたわけですか。有力な手掛かり、感謝します」 礼を
アハト 「残念ながら誰かまでは特定できなかった。ただ、凶器の短剣がすぐ傍に落ちていた事、死亡者が借金を背負っていた事、死亡時刻が昼だった事等を踏まえて関連性は薄いと位置づけた」
ロウ 「なるほど。今から当時の捜査資料を閲覧させていただきます。お時間、ありがとうございました」
GM この位でいいかな?
ロウ はい
GM うい、では次はピックの家の周辺に聞き込みに来たフィーア。因みに今は男装?女装?
フィーア フィーア(女装?)で。武装もなし
GM では自宅の周りで意見が聞けそうな人を捕まえられたよ(ころころ)10代後半の少年だ(反応は叉…良いか。出目が良いな)
少年A 「俺に何か用?」いきなり君みたいな美人に声を掛けられて少しびっくりしてるみたいだ
フィーア 「えと、少しお話を伺いたくて……。ピックさんを知らないでしょうか?」
少年A 「ピック?」明らかに落胆したように「確か、自殺したおむかいさんだったな」
フィーア 「うん。その人の事件を調べるのを今手伝ってるの」
少年A 「そっか…」一寸残念そう「ガヤンに聞かれて大体応えたつもりだけど」
フィーア 「何か変わった様子とかなかったかな?」
少年A 「そうだな…あのおっさん、普段は"鹿の角"亭っていう酒場でよくしけこんでんだけどよ。死ぬ一寸前に変わった事をしたんだよ」
フィーア 「変わった事?」
少年A 「いつもは金回りがさっぱりでさ。つけで呑んでたくせに、そのつけのいちぶを返してしかも周りの連中に奢ってたんだぜ」
フィーア 「ふーん」
少年A 「たまたまその現場に居合わせてな」
フィーア 「事情を聞いてみたら?」
少年A 「めんどくさいし、おっさんの事情なんて聞いてもなぁ。それに自殺だったんだろ。それよりもさ。時間ある?折角だからお茶しない?」
フィーア 「本当はそうじゃないかもしれないから、調べてるんだけど……。」と言ってから「ごめんなさい。これからまだ聞き込みしないといけないから。」とやんわり断る
少年A 「えー」不満そう
フィーア 「ありがとう、エースさん。これ、少ないけど。」と、懐から……えーと。5ムーナ位で良いかな。包んで渡してあげる
少年A 「むう、金よりもさ。名前教えてよ。今日はそれで良いさ」
フィーア 「じゃあ、何か気がついたことがあったら、ガヤン神殿にお願い。」といってから、花の咲いたような笑顔で
GM むぅ、何がじゃあなのか今一よくわからないがAはその笑顔ででろーんっと鼻を伸ばしてしまいました。美人って特ね(笑
フィーア うん(笑
GM ではフィーアが上手く少年を丸め込んだその頃…サリカ神殿のミリー
ミリー はい〜
GM 今日もおばちゃんたちがぺちゃくちゃくっちゃべったり君と同じくらいの子が寺子屋で勉強したりとそんな何時も通りのサリカ神殿
ミリー 仕事をしつつ、色々と噂話を仕入れようと
GM あい、では3d6振ってみるのだ。高ければ高いほどおばちゃんはなんでも知っている
ミリー (ころころ)12
GM 結構頑張ったな。それなら
  1. ピックは"鹿の角"亭という酒場に良く入り浸っていた
  2. 死体が発見される数日前、酔っ払ったピックの陽気な声が聞こえていた。
ということが聞けます
おばちゃん 「あらミリーちゃん、そんなこわいことにくびつっこんじゃめーよ」なでなでしつつ「あめちゃんあげましょうね」
ミリー 「子供じゃないよ!」
おばちゃん 「あらごめんなさいね」あんまり気にしてないみたいに…外見が外見な所為かこういうふうに君を扱う人がたまにいたりする
ミリー 「うぅ、小さい言わないで」
おばちゃん 「あらあら、そうはいってないわよー」おほほほ「こっちはけっこうおっきぃのにねー」つんつんっと
ミリー 「ひにゃΣ」
GM とまぁ、軽くセクハラされた辺りで一旦切りますね
ミリー はーい

1日目・昼

バドッカマップ
アイコン 名前
各国大使館
サリカ神殿
商業ギルドホール
ペローマ、ジェスタ神殿
果樹園
翼人村
アルリアナ神殿
タマット神殿(表)
カジノ「藍色の夢」
タマット神殿(裏)
100メルー通り
伝令ギルドホール
ガヤン神殿
シャストア神殿
港&リャノ神殿
アイコン 名前
ピックの家
"鹿の角"亭
○ジェイ
 今回の依頼人
 自殺した元相棒ピックの死に不信を抱き冒険者達に調査を依頼する
○ピック
 自殺したジェイの相棒のシーフ
 酒で身を持ち崩し、金に困っていた
GM さて、午前中の情報収集で"鹿の角"亭の場所が分かったのでマップに書き加えておきますね。お昼はどうしますか?
どうするか話し合い

ロウ ガヤン神殿で資料漁り
フィーア 鹿の角亭
ミリー 鹿の角亭

ということに
GM それじゃまずは叉ガヤン神殿のロウから。資料を漁るなら『研究』でどうぞ
ロウ 研究か(汗 そっちも後で成長でカバーするか。技能なしは知力-5か(ころころ)失敗。無理っす
GM では、求めていた資料は見つかりませんでした。まぁ、同僚からの話ではアハト神官が掴んだ以上の事実は無いようです
ロウ どうもー、ではこちらは以上でいいです
GM うむ、しかし酷い奴だな君は…
ロウ 何故?(笑
GM 何故ならば、カメラを移して鹿の角亭にいった女の子二人…

 酒場"鹿の角"亭
 店の真ん中では飲んだくれがほらを吹き、舞台では楽師が下手な曲を奏でている…ここまでは普通といえば普通だが…
 お客さん及びマスターの人相がよろしくない。顔に傷なんて当たり前
 どうやら相当荒っぽい酒場のようだ。ほら、君達を見て早速一人図体の大きい酔っ払いが絡んできたよ

 という感じで現在進行形でピンチだからだ(笑
ミリー おおう
おじさん 「ようよう、ここはよぅ、おんなこどもがくるところじゃねーんだよう。あぁん、がきはままのおっぱいでもしゃぶしゃぶしてな」酒で濁った目のおっさんがくさぁい息を吐きかけつつ絡む絡む
フィーア 「ぇぇっと……あの、ピックさんのことについて調査しているものなのですが……。」少し気後れしつつ
おじさん 「あぁん、っけ、知るかよ。どーしてもってなら、おじさんにこいつでかってみな」どんっとテーブルに腕を乗せ、酒場の伝統腕相撲だ
ミリー 「柄が悪いの」
おじさん 「だまらっしゃい。おじさんはなぁ、ちぃぃいいさいこがぁ、だぁいすきなのよぉ」
フィーア 「小さい子が大好き?」
おじさん 「だぁかぁらぁ、ついいじわるしたくなっちまう、だがてめーーーはだめだ、そんなに乳が膨らんだ餓鬼はいねぇぇぇ、にせもんだああああ」ミリーに
ミリー 『浮遊』かけちゃうぞ(ぇ
おじさん 「それはさておき、勝負するの?しないの?ゆー、勝負しちゃいなよ、YOU」
フィーア 「な、何でか知らないけど、不純な気がする……子供好きな人に悪い人はいないはずなのに。と、とにかく、腕相撲すれば良いんですね?」
おじさん 「イエス」腕相撲は筋力の即決勝負。こちらは3dに酒が回ってるので-2のペナ背負って(ころころ)むぅ、ダイス目12だから10
フィーア じゃあ、私が行くね(ころころ)成功度は1
GM 因みに負けたら問答無用で酒場から首ねっこ掴んで猫のこのようにぽいっとするからね(ころころ)っく、だがこちらはぴったり成功…負けたか。酒に酔っていなければ(苦笑
おじさん 「や、やられたあああああ」自分からぴょんっと顎を上に上げて飛び…頭からずしゃぁっと…
フィーア 「だ、大丈夫!?」駆け寄る
おじさん 「ふ、やるじゃねぇか」周りの酔っ払いもやんややんやと君を称えてくれます
ミリー 「とりあえず、怪我はしてないかな?」怪我してるようなら応急手当とかするよ
おじさん 「おじさんはリアクションに命張ってんだよ。」ああ、治療はお願い…だらだらと血が出てきちゃった
ミリー (ころころ)失敗…
GM ファンブルじゃないけど、包帯巻いただけかい(笑。やっぱりどじっ娘なのねぇ
フィーア まぁ、そういうこともあるって
ミリー しくしく
フィーア 「でも、危ないからしちゃダメだよ。」おじさんのはなをつついて。めってする
おじさん 「むぅ…で、なんだっけ?ピックだったっけ?」こほんっと気恥ずかしいの空咳一ついれ
フィーア 「うん」
おじさん 「マスター、あいつのことがききたいんだとよ」とおじさんが言うと後ろで我関せずとグラスを磨いていたマスターがカウンター席にミルクを二ついれ
マスター 「…」くいくい こっちに着て座れの意思表示。おじさんも座ろう
フィーア 「ありがとうございます。」ぺこりと頭を下げて座る
ミリー 「失礼します」同じく座ります
マスター 「…」じー おじさん「『で、あいつの何が知りたい?』ってさ」
フィーア 「それで、なんだけど。つ、通訳……?」
おじさん 「ああ、初心者さんには分かりづらいからな。ここのマスター恥ずかしがり屋でな」
フィーア 「可愛い。」くすり
マスター 「…」 おじさん「『うるさい』ってさ」
フィーア 「ごめんなさい。」微笑んだまま謝って「えーと、それでなんだけど、ピックさんの自殺前の様子からまず聞いても良いかな?」
マスター 「…」 おじさん「『妙に金回りが良くてな、つけ払っておじさんたちに奢る事までしてたぜ。何日か前に仕事を一つ回してやったからな。きっとその金が入ったんだろう。あいつがあんなに金回りが良かったなんて数年ぶりだったぜ』だと」
フィーア 「どういうお仕事だったの?」
マスター 「…」 おじさん「『仕事内容?酒の卸売り業者からだよ。なんでも事務所兼倉庫では数週間前から酒の盗難が相次いでるらしくてな。そこで犯人を突き止めて欲しかったんだと。あいつが死んで後釜を探してるみたいだ。御前さん達もどうだ?』って言ってるぜ」
フィーア 「お酒の盗難……。」考え込んで、「あ、うん。暇になったらね。」と答える
ミリー 「その業者ってまっとうな所?」
マスター 「…」 おじさん「『ああ、マユの森の連中から仕入れた果実種がメインの割と硬いところだ』ってさ」

「…」 おじさん「『場所が知りたいなら教えてやる』ってさ。あんたらが気に入ったみたいだな」
フィーア 「ありがとう。」微笑んでお礼を言う。「おじさんも、ありがとう。優しいんだね。本当は。」
おじさん 「よせやい」苦笑し。マスターも何処と無く照れているようです
フィーア 「あとは、ピックさんが仲よくしてた人達って誰か知らないかな?」
マスター 「…」きゅっきゅ おじさん「『あまり人付き合いの良い奴じゃなかったからな。誰ともそれなり程度だったが、特に親しい奴は…あー、あの冒険者の旦那、ジェイだったっけ?あのおっさんの事は酔うと良く話してたな。最高の相棒同志だったってな」
フィーア 「あれ?でも、最近仲よくしている人たちがいたって……あんまりよくなさそうな人たちって聞いているけど……。」この人たち?
おじさん 「多分おじさん達だろうな」駄目人間の駄目人間による、駄目人間同盟です
フィーア 「なんだ。心配して損しちゃった。」胸をなでおろして
ミリー 「なくなる少し前にやけに機嫌が良かった事があったらしいとも聞いたけど金回りが良くなったから?」
おじさん 「だろうな、金がありゃうまい酒飲めるし。ただ、あの浮かれようからすると、もっと入るみたいだったけどな」
フィーア 「うーん……。じゃ、そろそろお暇するけど、また来るときはよろしくね」
マスター 「…」きゅっきゅ おじさん「『こんな柄の悪いところにはもうクンナ』だとよ。よけーなこといいやがって」肩すくめ
昼までに情報収集を進めた一行は一度頂上亭で依頼人も含めて合流し情報を整理する事に

1日目・夕方

ロウ 「…なるほど、二人とも、頑張ってくれたな」情報を聞いて
ミリー 「どうにもまだ外堀も埋まらない感じ」
ロウ 「おかげでこちらの情報も活用できる。ガヤンは捜査の手を抜いていない。しかし“何も把握していなかった”事が判ったよ」 最後を強調するように
フィーア 「ということは、まだ調査できる場所があるってことか。」あ、男装しておきます
ロウ 「ガヤンは金絡みでの自殺だと完結した。しかし実際には彼は金に困っていなかった…つまり」一同を見渡し「これは悪魔で現段階までの情報に基づいた、俺の推理にすぎない。それを前提で聞いてくれ」と促し
フィーア 「ああ」
ロウ 「ガヤン相手に偽装し、自殺だと見せかけた相手がいるって事です。」
ミリー 「実は犯人を突き止めていた?」
ロウ 「ああ、そういう事さ、ミリィ。で、だ。ここからなんだが…ジェイさんには少々気にくわない推測になると思うんだが」
ジェイ 「構わない。続けてくれ」むっつりとしたまま
ロウ 「そして、犯人側から『依頼主より多額の金を払うから見逃せ』って誘われたとしたら、どうだろう。実際に前金も渡されて」
ジェイ 「…」
ロウ 「だが、彼は罠にはめられた。犯人は初めからピックさんと交渉する気などなかった。彼を油断させ、擬装を施した後に、殺害…ガヤンはまんまとそれにのせられた。どうだろう。今まで聞いた話を元に辻褄が合うように整合してみたが」
ミリー 「後半に関しては、他にも推測は出来そうだけど」
ロウ 「悪魔で推理だけどな。現在でもその酒泥棒が捕まっていない以上、そこから洗ってみるのがいいんじゃないかな」
ミリー 「犯人を突き止めた所までは、ほぼ確実で良いとおもうよ」
フィーア 「だといいね……。」場合によっては、犯人をゆすれることも……考えられるからね
ロウ 「その更に裏をかかされてる可能性もあるけどな。そこまでやる連中だ。手段を選ばず、それなりの組織力もあるって、かなり面倒な相手になるだろう。すみません、ジェイさん。貴方の友人を貶めるような事を言って。ですが、可能性としてこの線で捜査を進めたい。いいでしょうか?」
ジェイ 「ああ、どんな真実でも良い…受け入れる。頼む」
ロウ 「俺は、その酒の盗難事件について洗ってみます。二人はその酒場でもう一度、その業者の依頼について調べて貰うか…そうだな」
フィーア 「うん?」
ロウ 酒について詳しいのはどの神殿だろ? 盗んだ後の売却先とかも含めリャノか? それともこういう事なら裏タマットだろうか?
フィーア えーと、やっぱり盗んだ後を含めるならタマットで、通常ならリャノかな
ミリー 通常の流通ルート自体は商業ギルドじゃない?
ロウ やはりタマット信者が一人は欲しいね。シティアドベンチャーだと
GM (ロウが楽しそうだ…)一応酒の卸売りの事務所は聞けましたよ
ロウ その業者の募集してる、盗賊逮捕の依頼を実際受けるのもいいかも
ミリー 夜は全員で家捜しで良いんじゃない?
ロウ 2人のうちのどちらかは、さっきの酒場でもう一度情報を聞くのもいいかも。「依頼を受けたくなったんでもう少し知りたい」とかで
フィーア 申し込みは3人だよね?受けれるとしたら
ロウ です。ただし僕は前に出ない方がいい。ガヤンってだけで逆に警戒されそうだし、市民からもいい顔されなさそうだしね、ガヤンの立ち入り捜査は
フィーア なら、オレひとりで酒場で行ってみようかな
ロウ だね。それがいいかも
GM ふむ、とりあえず一旦時間を区切りますね

1日目・夜

バドッカマップ
アイコン 名前
各国大使館
サリカ神殿
商業ギルドホール
ペローマ、ジェスタ神殿
果樹園
翼人村
アルリアナ神殿
タマット神殿(表)
カジノ「藍色の夢」
タマット神殿(裏)
100メルー通り
伝令ギルドホール
ガヤン神殿
シャストア神殿
港&リャノ神殿
アイコン 名前
ピックの家
"鹿の角"亭
卸売り業者
○ジェイ
 今回の依頼人
 自殺した元相棒ピックの死に不信を抱き冒険者達に調査を依頼する
○ピック
 自殺したジェイの相棒のシーフ
 酒で身を持ち崩し、金に困っていた

○夜の行動
ロウ ピックの家を家捜し
フィーア 鹿の角亭
ミリー ピックの家を家捜し
GM ではまず、ピックの家の家捜しをするロウとミリー

ジェイに教えて貰ったピックの家はみすぼらしい長屋の一室だった。
室内は汚れ、だらしなく散らかっている。
死体は既に片付けられているが、血の跡が床の一部に残っている。
ロウ 「此処か…」 捜査令状は貰ってる筈なので正面から入ろう
GM 家捜しをするなら『探索』でどうぞ。暗いからペナルティ-2ね
ロウ やっぱりかー。
ミリー ライトをください〜
ロウ あ、持続光かけよう。火の明るさで(ころころ)成功
GM うい、それなら暗さによるペナルティが消滅しました
ロウ 「こういうときに呪文は便利だな。さて、探すか」
ミリー 「ん、助かるの」
ロウ 技能無しで挑戦(ころころ)1成功
ミリー (ころころ 出た出目は13) 2成功。うわあ、酷い出目だ。場合によってはもう一度調べなおさないと
ロウ それでも俺より上。やはり技能はいるな
GM とても高価な銘柄の酒瓶が二本も残されている事に気がつくよ
ロウ 「これは…おかしいな。ミリー達の情報が正しい証拠になる」
GM 貧乏暮らしが持ってるとはとても思えない銘酒『一番いいの』だ。片方は半分ほど飲み干されている。
フィーア 分かり易い名前のお酒だ(笑
ロウ 「こんなものがあるなら、売れば金には困らない」
ミリー もしかしてこれ盗まれてる酒だったりする?
ロウ おや、そういう可能性もあるか
GM 其処までは実際聞かないと分からない
ロウ 証拠隠滅されては事なんで、状況証拠として回収しておくか
ミリー 他に何か気になるような事はあるかな?
GM 特には無さそうかな…時間がたって黒く変色した血の残りがやはり目に付く
ロウ 「自殺現場としては申し分ない、か。まあそんなものは“いくらでもあとから擬装出来る”からな」
ミリー 短剣で首ってのが怪しい
ロウ 「俺が高司祭なら、魔法でもう少し綿密な捜査もできる(《過去視覚》的な意味で)んだが…口惜しいな」
ミリー 「そっち系の魔法はうちにはないしねえ」
ロウ 「まあ、無い物ねだりしても仕方ない。俺達は俺たちにできるやり方で捜査を進めるさ」
ミリー 「とりあえずは、後はお酒の線からかな?」こんなところかな、此処は
GM あい、では鹿の角亭のフィーアにカメラを移します。

再びやってきた"鹿の角"亭
さっきのおじさんは帰ってしまったらしい。今では他の客が飲んでいますね。
カウンターではマスターがきゅっきゅっとグラスを磨いている。
フィーア 「こんにちは。」入り口を開けて、一礼してから入る
マスター 「…」入ってきた君の方を見て少し困ったように眉根を寄せて思案してからメモ帳にさらさら『くるなといったんだが』
フィーア 「ちょっと用があって。」
マスター 「…」さらさら『なんだ…』少し怒っているようです
フィーア 「ごめんなさい……。」ちょっとしょげる
マスター 「…」黙ってミルクを出し、聞く体勢をとってくれます
フィーア 「友達と昼間のお仕事の話を受けようかなー、っていう気になったんだけど、まだ空いているかな?三人なんだけど」
マスター 「…」一枚の書類を持ってきてくれます。契約書です
フィーア 「ありがとう。」契約書に不審な点がないか、軽く目を通してみる
GM 就業内容と報酬、住所などが書いてある。特に不審な点は見当たらないと思います
フィーア うん。なら、自分の分だけさしあたって書いておく。
GM 因みに盗まれた酒の銘柄ですが『一番いいの』も含まれてます
フィーア ふぅん…ある時期を境に盗まれる銘柄が変わってるとか、そういうことはないよね?
GM そういうのは無さそうです
フィーア なら、犯人変更説はなさそう、か

2日目・朝

バドッカマップ
アイコン 名前
各国大使館
サリカ神殿
商業ギルドホール
ペローマ、ジェスタ神殿
果樹園
翼人村
アルリアナ神殿
タマット神殿(表)
カジノ「藍色の夢」
タマット神殿(裏)
100メルー通り
伝令ギルドホール
ガヤン神殿
シャストア神殿
港&リャノ神殿
アイコン 名前
ピックの家
"鹿の角"亭
卸売り業者
○ジェイ
 今回の依頼人
 自殺した元相棒ピックの死に不信を抱き冒険者達に調査を依頼する
○ピック
 自殺したジェイの相棒のシーフ
 酒で身を持ち崩し、金に困っていた

○2日目・朝の行動
ロウ ガヤン神殿
フィーア 酒の卸売業者
ミリー 酒の卸売業者
GM はい、それでは二日目です。まずはロウから処理していきましょうか。
ロウ 自殺現場(ピックの家)で拾った酒がありましたよね。
GM ありましたね
ロウ あれが例の酒商から盗まれた酒かどうかの確認、そしてそんな高級酒が飲まれずに現場に残っていた事を上に報告します。この件は「借金に苦しんでの自殺」ではないという証拠としても。ガヤン神殿でも再調査を願えないか打診してみます
GM 了解しました。ただ、ガヤン神殿はお役所体質です。腰が重いので、受付はしましたが、再調査にしても少し時間が掛かるそうです。
ロウ ですよね。そっちに関しては増援とか期待してません。入信者ですし発言力もないし人も居ないですしね
GM その通り。増えては減るからね。後現在バドッカには新たな闇タマット『蜘蛛』というのが入ってきてちょっと裏社会がごたごたしている
フィーア 次回以降に出てきそうな感じかな?
ロウ 酒に関して、は盗まれたものかどうかは判りますか?
GM 酒については卸売業者に問い合わせたりしないといけないのでこれも少し時間がいりそうです
ロウ 酒の卸売り業者からの盗難届やらは出て無いかな?
GM まだ出てないらしい。出来れば身内でけりをつけたいんでしょうね。だからピックとかを雇ったんでしょう
ロウ なるほど。了解です。では僕のパートは以上で
GM はい、それでは続いてフィーアとミリー

君達が訪れた酒の卸売り業者は右目地区の眉森の近くにあります。
建物はかなり大きく成る程、これなら倉庫としても使えるでしょう。
フィーア 「すいませーん。」クライアントは何処かな?覗いてみる
GM はい、覗いてみると細面の男性が出てきます
男性 「何か御用ですか?」
フィーア 「業者の人か?依頼を受けてきたんだけど。」と話は通ってるかな
男性 「鹿の角の…どうぞ」通っているようですね。居間に案内してお茶を出して貰えます。因みに男装女装?
フィーア 「どうも。」男装、フル装備です。冒険者としてきているから
男性 「おや、鹿の角からは3名と伺っていましたが」君達を見て一寸首傾げ
フィーア 「あぁ。一人はちょっと用事があってな。」
男性 「そうですか」一つ頷き「キリングと申します」
フィーア 「……(この人が偽物とか言う超展開はないよね?)」どきどき 「どうも。セシルです。で。今回の依頼の詳細とか聞いても?」
キリング 「はい、酒の盗難の調査をお願いしたいのです。うちは、裏タマットにはみかじめ領は納めているので、今までこんな事はなかったのですがね」
フィーア 「何時頃から、どういう被害が?」
キリング 「時期は一巡りほど前からです。高級種を何本かやられました…被害総額は…まぁ、普通の方なら向こう10年は遊んで暮らせるでしょうね」
フィーア うーん
GM (悩んでる悩んでる。少し助け舟を出しましょうか)
キリング 「ああ、そうだ。前任者のピックという方がいましてね、何日間か夜中に見張りをしていてロメロ、従業員なのですが彼を怪しいと考えていたようですね」
フィーア 「ふむ……。そのロメロさんは今?」
キリング 「今日は非番ですが…よろしければ家をお教えしましょうか?」
フィーア 「お願いします。」ピックを調査してる事、内緒にしてた方が良いのかな……
ミリー まあ、様子見じゃないかな?
キリング 「鼻地区の…」では、ロメロの家を教えてもらえます
フィーア まあ、この位かな。ミリーの方は聞きたい事ある?
ミリー ん〜、今は特にないかな?
GM それでは一旦区切りますね

2日目・昼

バドッカマップ
アイコン 名前
各国大使館
サリカ神殿
商業ギルドホール
ペローマ、ジェスタ神殿
果樹園
翼人村
アルリアナ神殿
タマット神殿(表)
カジノ「藍色の夢」
タマット神殿(裏)
100メルー通り
伝令ギルドホール
ガヤン神殿
シャストア神殿
港&リャノ神殿
アイコン 名前
ピックの家
"鹿の角"亭
卸売り業者
ロメロの家
○ジェイ
 今回の依頼人
 自殺した元相棒ピックの死に不信を抱き冒険者達に調査を依頼する
○ピック
 自殺したジェイの相棒のシーフ
 酒で身を持ち崩し、金に困っていた
○ロメロ
 酒の卸売り場の従業員
 ピックが怪しいと睨んでいた

○2日目・昼の行動
ロウ ロメロの家
フィーア ロメロの家
ミリー 酒の卸売業者で調べ物
GM 行動方針は決まったね。それじゃまずはロメロの家のほうからやろうか。彼が住む鼻地区…ここはもっともバドッカで治安が悪いところです。さて、フィーア君や
フィーア はい?
GM 『不幸』な貴方に早速アンハッピーセットを抽選でプレゼント。『知力判定』してみて下さいな
フィーア 不幸だー!(ころころ)ろ、6失敗
GM はい、それではお財布すられました。幾ら入ってたか1d100してごらん(爽
フィーア ふ、不幸だ……(ころころ)81ムーナ……いきなりスラムの洗礼を受けてしまった……
GM なもなも、そんな治安の悪い鼻地区の一角、ピックの家よりもさらにみすぼらしい掘っ立て小屋があって扉には金釘流の文字で『ロメロ』と書いてある
ロウ 捜査令状(=ソードブレイカー)はあるし、まずは普通に聞き込みしてみようか
ミリー その辺りの地区だとあんまり有効そうじゃないけどねえ
フィーア むしろ身構えられそう。ここは正攻法で「ロメロさんー。居るかー?」ノックノック
男性 「はい、はい、いまあけますよ」ではのっくするとちょっと狐っぽい顔の男性が出てきます
フィーア 「お酒の盗難についての聞き込みなんだけど、協力してもらえるか?」
ロメロ 「酒の盗難…」
フィーア 「右目地区の卸売業者で働いてるよね?」
ロメロ 「あ、ああ」ふむ(ころころ)ロウ君、フィーアの一言に一瞬彼の眉がぴくっと
ロウ おお「俺達も冒険者として、今度そこで依頼を受けるつもりなんだがその件で君に尋ねたいことがあってね」
ロメロ 「なんだよ。俺これから出かけなきゃいけないんだけど」といいつつ格好はラフなシャツとパンツだけ。髪もぼさぼさで起き抜けって感じ
ロウ 「そうは見えないがね」
ロメロ 「うるさいな、うちの故郷ではこれがお出かけ前のスタイルなんだよ」
ロウ 「それとも…何か、俺達と話すと不味い事でもあるのかい?」
ロメロ 「まさか、そんなことあるはずありません」
フィーア 「ちゃんと掃除してるか……?」後ろを覗いてみるけど
GM かなり酷い有様ですよ。なんというか典型的な片づけできない人の部屋。万年床の布団があって、周りにはいろんなものが散らばってる。本人曰くどこになにがあるかわかってるから便利という奴です
フィーア 「うわぁ…」
ミリー むしろ物を隠すにはもってこいの状況だよね(ぇ
ロウ 「ピックという男を知っているかな?」 相手の顔色に注意を払ってそう尋ねる
ロメロ 「ああ、キリングさんが雇った胡散臭いあいつか」(ころころ)今度はフィーアにも分かる位ぴくぴくしてる
ロウ 「そう、その胡散臭いアイツだ。彼が死んだという話はもう君も耳にしているよな?」
ロメロ 「ああ、そういやそんな話だったな」
フィーア 「どうやって死んだか聞いてる?」
ロメロ 「さぁ、俺が知るわけないだろ」
ロウ 「その件について、君と少し話をしたいんだよ。君も自分の職場で殺人事件など起きて困っているだろう? ここはひとつ協力して事件を早期に解決しようと言う訳さ」誘導尋問的なハッタリ含めた発言です。ロメロの顔色はどうかな?
ロメロ 「オットソロソロホントウニデカケナキャ」真っ青。ぱたんっと閉めようと
ロウ 逃げようとするなら肩を掴もう
ロメロ 「離せ、ガヤン呼ぶぞ」
ロウ 「ガヤンか、こんな場所でか?」ぐいぐいと部屋に押し込んで「まあ、そう急ぐこともないだろう。中でじっくり話し合おうじゃないか。幸い時間はたっぷりある」 後ろ手に扉を閉めて部屋の中に追い込もう
ロメロ 「嫌だ」
ロウ 「この場所なら“ガヤンも来ない”、そうだろう?」 冷笑し
ロメロ 「あんたらなんかこえーよ」
フィーア 「怖くしてるんだから当たり前だろ。」間の抜けた答えだけど
ロウ 「“そういう仕事柄”なんでな。諦めてくれ」
ロメロ 「諦めろ言われて納得できるか、訴えるぞ」
ロウ 「どこにだ? ガヤンをアテにできる身分でもあるまい? それとも“他に頼るアテがある”のか?」
ロメロ 「何言ってんだよ」
フィーア おっと。部屋の中に折角入ったんだから、酒瓶を漁ってみよう
GM (やりたい放題だなー)一杯ありますよ
フィーア 「飲み過ぎだろ……体壊すぞ。」ぽいぽいと袋詰めしつつ。
ロウ 「ガヤンか…いや、やはり止めておいた方がいい。“今君がガヤン神殿に行くのは”君自身の為にならないと思うぞ」 思わせぶりな言葉を
ロメロ 「……」
ロウ 「…その様子だと、“ガヤンがこの件について動いている”という情報はまだ君自身の耳には入っていないらしいな、どうやら?」 なるべく人相悪そうな顔で言います
何故そんなに生き生きしてるんだこの人は(笑
ロウ 「“だからこそ”俺達も急いで此処に来たわけさ…判るな?」
ロメロ 「…」
ロウ 「…君が自分の身より連中への義理を尽くす、というなら仕方ないがね?」
ロメロ 「し、しらねぇ。俺は何にもしらねぇ…」
ロウ 「ピックの件でこうして動いている者たちが居て、それが君の元に辿りついた。つまり、もう後は無い。判るだろ?ガヤンは果たして、君の様なものでも“市民”として人権を尊重した取り調べをしてくれるかな? 聞けば随分の損害額だという話じゃないか、今回の酒盗難は」俺達はもう全部知っているんだぞ…というような感じで、知っている情報を混ぜてハッタリかましつつ脅します
GM ふむ…
 ここでGM、少し考えます。ロメロには誰にも知られたくない後ろめたい事があります。
 其処に表れた胡散臭い男…ロウが言ってる事は彼の隠し事とは微妙にずれている点もありますが、重なる点も幾つかあり、何より得体の知れない迫力があります。そこで
GM では、ここまでの一連の君のはったりをロメロが信じるかどうか、演技で振ってみようか。なんかすごいいきいきしていたそのRPに敬意を表して+3の修正を差し上げます
ロウ 技能は無いので知力−5か、修正を足して−2の12が目標値(ころころ)おお、すげぇ!クリティカル
フィーア す、すごい。ロウが悪役みたいに見える!
ロウ シェースクスピアもビックリの迫真の演技っすよー
GM 君の脅しに彼のハートがぽきっと折れました
ロメロ 「俺は…俺は奴らに言われたとおりにしただけだ…何にも知らなかったんだよ」がくっ
ロウ 「やはりそうか…」
ロメロ 「…金に困ってたんだ…ギャンブルにすっちまって…」
ロウ 「そこに奴らが儲け話を持ちかけてきた…という訳か。連中のよくやる手だ」 知ったかぶりで
ロメロ 「ああ。自棄酒カッ喰らってたら…向こうから離しかけてたんだ…『俺達と組んで酒の横流しをしないか』って」
ロウ 「ピックの殺害もヤツらの絡みだというのはこちらでも調べはついている。何故今更奴を殺す必要があった?」
ロメロ 「…違う、殺してなんかいない」首を振って「ピックに、酒の盗難の現場を抑えられたんだ。だから、高価なと酒と、金…キリングさんの報酬の何倍も渡して…その後もっと渡すからって約束して…一旦話を付けたんだ」
ロウ 「ああ、奴も金に困っていたからな」それも当然知っている、というように
ロメロ 「どうしたら良いか『奴ら』に相談したら『これでも与えてやれ。但しお前は飲むな』って「いちばんいいの」を渡されて」
ロウ 「無類の酒好きだからな」
ロメロ 「それで、あいつに渡した。それだけだ、本当にそれだけなんだ…まさか、自殺するなんて思ってなかった」
フィーア 「ふーん……」
ロウ 「そうか。あの晩やつと飲んでいたのはやはりお前か」
ロメロ 「ああ」
ロウ 「判っているか? お前、“奴ら”のトカゲの尻尾切りして用済みで処分されようとしているぞ、今まさにな」
ロメロ 「…そんな」真っ青
ロウ 「“お前を”奴と酒を飲ませた。つまりガヤンが調べても辿りつくのはお前だけという訳さ。組んだ相手が悪かったな。それが奴らの常套手段なんだよ」
ロメロ 「…」口をぱくぱく
ロウ 「お前が助かる方法は唯一つだ」
ロメロ 「…ごくり」
ロウ 「この事件と奴らについて知っている事を全て吐け。話によっては俺が何とかしてやろう。“お前の話が役に立つなら”だがな」
ロメロ 「や…奴らと話すのは3日に一度…あっちの使い魔が来るんだ…で、それについてくとあいつらの場所に案内してくれる。そこで酒を渡す。金はその時貰う。あいつらは用心深くてアジトは毎回違う場所だ…お、俺が知ってるのはこれでぜ、全部だよ」つっかえつっかえ必死に答えます。因みに運の良い事に今日がその三日に一度の日
ロウ 「ふむ…ところでお前、ピックが死んだ瞬間を見ていたのか?」
ロメロ 「…いや」頭を振り「酔いつぶれたみたいだったから帰った…」時間軸で言うと夜一緒に飲む→深夜:酔いつぶれる、ロメロ帰宅→早朝:自殺「ただ、飲んだ後やたら悲観的になってたよーな」
ロウ (酒の中に何かの薬が含まれていたか、それともその連中の使い魔に殺害されたか…は判らずか)

「そうか。いいだろう、最後にもう一つだけ協力するというなら、お前の身柄は俺達でなんとかしてやろう」
ロメロ 「な、なんだよう」
ロウ 「連中に目をつけられたらもう、此処では、いやこの半島のどこに居ても生きてはいけない…判るだろ?」
ロメロ 「そ、そんなにやばい奴らだったのか」
フィーア そんな凄い組織だったのかー(笑
ロウ 「ほとぼりが冷めるまで、ガヤンで厄介になっておけ。俺が知り合いの神官に話をつけて悪いようにはしない。それ以外にお前が無事で済む道は残念ながら…ないな。“ピックのように”命まで無くしたくは無いだろう?」
ロメロ かくかく頷きます
ロウ 「最後の協力というのは、今夜なんだろう? その金の引き渡しは」
ロメロ 「…」こくこく
ロウ 「それに俺も尾行させて貰う。連中の尻尾ぐらいは掴んでおきたいんでな。お前は俺が突入した後は逃げればいい。俺の仲間に保護を頼んでおこう」
ロメロ 「…分かった。ちゃ、ちゃんと護ってくれよ」
ロウ 「ああ、約束しよう」
フィーア 「(うわー、まるめこんじゃった。)」
ロウ (ふぅ、まるまる先輩の受けいりだったが、思ったよりうまく行ったか)内心冷や冷やだ
GM では、約束を付けた辺りで一旦シーンを切っていいかな。予定とは違うけど条件を満たしたのでクライマックスフェイズに突入します。ミリー、すまん
ミリー いえいえ

クライマックスフェイズ

GM 深夜、ロメロの元に一匹の猫が訪れます
彼は猫に導かれて口地区のある倉庫へと導かれます
尾行する君達
倉庫の中にはロメロと先程のフードの人物、そしてその護衛だろうか?がっちりしたスケイルアーマーに身を包んだ男がいる。傍らにはジェスタの神聖武器パリイングハンマー
ロメロ 「あんな事になるなんて、聞いていなかったぞ」と食って掛かるロメロに対し
フード 「実験は成功した。御前の役目はこの『バンシー・ティアー』を入れた酒をキリングの倉庫にある普通の酒と入れ替えてくる事だ」満足そうな口調で
ロメロ 「い、嫌だ…」
フード 「今更、手を引く事ができると思っているのか?どうしてもというなら、御前には死んで貰う」ばさぁっとフードを取ったその顔はまるで木乃伊のよう…邪術師だ
ロメロ 「ひ、ひぃ…」という辺りで突入どうぞ
ロウ 「そこまでだ! ロメロ、よくやった。後は俺達に任せて退け!」
フィーア 「大人しくお縄につかなければ斬る!」壬生狼っぽく
ミリー 「なんだか、意外と大変な相手がいるね」
邪術師 「おのれ、裏切りおったな」ロメロを睨みつけ「返り討ちにしてくれるわー」
ロウ 「その先にガヤンの隊がいる。かくまって貰え。もう話はつけてある!」と擦れ違いにロメロに言って。後方に、保護の為のガヤンの仲間にロメロの保護を要請する…ぐらいの時間はあったよね? 保護さえさせれば戦闘はこっちで受け持つので
GM (ま、いっか)はい、それではロメロはガヤンの保護部隊に匿われます。但し彼らはエキストラ。決着は悪魔で君達に付けてもらいますよ
VS邪術師&傭兵〜悪には容赦無し〜

エンディングフェイズ

GM では、このままエンディングに流れます。

あの後、ロメロと傭兵はガヤン神殿へ、彼らが知っている事を全て白状した事、叉邪術師の持っていたメモなどから今回の事件について少しだけ明らかになります。

まずあの酒ですが、アレには「バンシー・ティアー」という魔法の薬が入っていました。
効用は悲しみの感情を増幅させる事。
邪術師の狙いはこの「バンシー・ティアー」を注ぎ込んだ酒を流通させ、それを飲んだ者達に自殺させたり、自暴自棄の行動を起こさせたりしてバドッカに騒動を起こそうとしていたのです。

ロメロは最初、ただの酒の横流しだと思って彼らに協力しました。
しかし、数日前盗みの現場をピックに押さえられてしまい、高価な酒と幾らかの金(キリングがピックに約束したものより高い)を渡し、さらに高額な金を支払うと約束し盗みを見逃すように求めてたそうです。
ピックはそれに応じ、酒と金を持ち帰り、"鹿の角"亭の仲間達に気前良く振舞っていました。

コレを聞いた邪術師はピックを薬の実験台にして殺す事を考え薬を入れた酒を持たせてロメロに持たせ「御前は飲むな」と忠告を与えた上で、ピックの家に行かせました。
邪術師の思惑通り、薬入りの酒を飲んだピックはあまりの絶望感に衝動的に自殺してしまったのです。

叉、どうやら事件の裏で糸を引いていたのは最近勢力を伸ばしてきた『蜘蛛』という組織らしい事が分かります。

一連の事実を知らされたジェイは酷く落胆しますが、君達に礼を言い、約束通りの報酬を支払ってくれます。

以上でGURPSRUNAL鬼面組第2話『別れの酒を』を終わりにしたいと思います。お疲れ様でした〜
一同 お疲れ様でした〜
おしまい

GMの独り言

 ルナルの第2話です。

○元ネタについて

 今回の元ネタは『ソードワールドRPGツアーAロマール』に掲載されていた同名のシナリオフックから
 同じファンタジー路線なので背景に少し手を加えるだけで割りと楽にシナリオの形を取ってくれました。  

○ロウのRP

 なんか妙にいきいきしていたよーな…どこぞの探偵の小説でも見ている気分でした。意外とあんなもんなのかもしれませんね

○昔のゲーム

 ルナルをやっていてしみじみと感じるのが現在のTRPGがどんな風に進化してきたのかという事です。
 FEARのARA等見ると、兎に角GMの負担を減らすように作られているのですね。これ…
 GURPSは兎に角処理(特に戦闘)が煩雑で、ああ昔のゲームなんだなぁと良く感じます。魔法周りには決まったら一撃必殺な技も多い(浮揚とかね)…そこら辺の対比を比べる上でもやってて良かったなぁと思います。

 いまいちまとまりに欠けましたがとりあえずはこんな所でしょうか…今回はこのあたりで失礼します。それでは〜
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