第4話 「銀の眼窩の見つめる先に」

第1章 領主様登場
第2章 『銀』の出る街
第3章 ツンデレ系老人の大切な事
第4章 薔薇の舞う海で…

第1章 領主様登場

GM 前回からまた少しだけ時が流れ…君達は団長だったルフィーアが突然旅に出ちゃって急遽旅団を解散したり、その代わり入ってきたエレシアを迎えたり新しい旅団を結成したりと少々ごたごたしていましたが…相変わらずいつだってふにゃふにゃ亭にてだらだらしております
ラティ 「姉さん、ここの酒も飽きてきたので他んところでもいきましょうか」
アイリアカ 「そうだねー船にでも乗って、どっか遠くの国にでも」
ラティ 「元団長の実家でも訪ねてみたいものですニン」
アイリアカ 「あー、エレシアちゃん、元団長の紹介だっけ?よろしくねー。お気楽なやつらばっかりだから、あんま気とか使わなくていいよー」
エレシア (部屋の隅で本を読んでる
GM そんな風に君達が和気藹々としている中、窓の外見てる人いるかな…立派な馬車じゃなくてノソリン車がやってきて、ふにゃふにゃ亭の前に止まります。そして、その立派なノソリン車…なんか高級感で無いな(苦笑)から身なりとスタイルの良い女性が出てきます。種族はセイレーンで髪はショート、外見年齢は大体20台後半といった所
アイリアカ 「とりあえず、飲む? エレシアちゃんのいいとこ見てみたい」アイリは気づいてません
GM うい、その女性はからんっとドアを開けてふにゃふにゃ亭に入ってくるんだけどこういう場所には不慣れなようで少し落ちつかなそうです。その数歩後ろにびしっとしたスーツに身を包んだ執事っぽい人が控えています
ラティ 「また厄介ごとッぽいにん」
コルヴォ チロッと見やりますが眼鏡を正して視線を手元に戻します
アイリアカ 「それ!一気! 一気! 一気!」
エレシア 「いえ、私はお酒は。頭の働きを鈍くするだけですので」
アイリアカ 「エレシアちゃんはかたいなぁー、そこが良いところかもしれないけどね」
GM はい、そんな盛り上がるアイリを尻目に女性の方はマスターの所へ、何やら特定の冒険者を探しているようです
女性 「この宿にルフィーア=ロングブーツ、ラティ、アイリアカなる人物が泊まっていると聞いたのだが…」
アイリアカ 「エレシアちゃんの名前を教えてあげる、可愛い下戸のメガネッ娘よ!」
エレシア 「アイリさん、貴方にお客様みたいですよ」(眼鏡を正して再び本を読む
アイリアカ 「え?」アイリ、気付いていいのかな
GM どうぞ、女性は反応が無いのでちょっと困ったような顔 「むぅ、おらんのかな」とか言ってる。マスターは微妙に忙しくて相手に出来ていません
アイリアカ 「エレシアちゃん、どの人? ニンニン! 団長! なんか客みたいだよ!」
ラティ 気づいたけど気づかぬふりでお酒
女性 「ん?」 アイリのほうくるっと向き「えぇっと…貴公がアイリアカ…かのう?」小首傾げ
アイリアカ 「いかにも、あたしがアイリアカだけど? あんたは?」
女性 「失敬、私はこの街周辺を預かる身でゼロ=スィフルという」すっとスカートの裾を持ち上げてご挨拶。ぶっちゃけこの辺の領主様です
アイリアカ 「スィフル……って、この街の名前だよねぇ」
女性改め
ゼロ
「うむ…」
エレシア ちらっと見るが興味ないので再び読書
ラティ 遠くからやり取りみてるけど
アイリアカ 「で、そのスィフルさんが何用?」
ゼロ 「貴公らに頼みたい事があるのだが…聞いてもらえるだろうか」
アイリアカ 「ああ、依頼ね。了解、了解。ほらニンニン! 団長! 依頼だよ!残念ながら、ルフィーア元団長はもうスィフルの街にはいないと思うよ」
ゼロ 「うむ…そうなのか?それは…困ったな。となると貴公とラティ殿の二名だけ…か」
ラティ 「ああもう…なんでも厄介ごと持ち込むんだから…少しは新団長の立場にも立ってほしいものだニン」
アイリアカ 「あとね、医者のコルヴォ先生、格闘家のセロス、メガネメイドのエレシアちゃんがいるけど…今はこのメンバーで依頼受けたりしてる」
エレシア メイドチガウヨ!普通の格好デスヨ
アイリアカ メイドチガウノカ
GM (俺もメイドだと思ってたよ…)ゼロは団長とその他の人々にもご挨拶〜
エレシア 「はあ。落ち着いて本も読んでいられないですね。団長、依頼らしいので部屋を借りられたらどうですか?」
セロス 「名指しで依頼してくるなんてどういうことなのかも気になるっちゃ気になるな…」
ゼロ 「知り合いに勧められてな」
アイリアカ 「誰だろ……アルくんかな。マスター、ちょっと込み入った話になりそうだから、部屋借りていいー?」
ゼロ 「うむ、その通りだ」 マスターはアイリに秘密の小部屋への鍵をぽいっと投げてくれる
アイリアカ 秘密の小部屋に入るよ
ラティ しぶしぶついていくニン
GM はい、それでは地下の秘密の小部屋です、当然窓とかはなし、あるのはテーブルと椅子だけどいう4畳半くらいの殺風景なお部屋です
アイリアカ 狭!
GM ゼロは皆さんの対面の椅子に座り、執事さんはお部屋の外で待機しております
ゼロ 「それで、頼みたい事なのだが…この街の近くにワーヒドという街で最近妙な海難事故が何度も発生してな…それを解決して欲しいのだ」ワーヒドはスィフルからちょっといったとこにある小さな街、主に漁業と観光(綺麗な海と温泉)からなってる街です
アイリアカ 「温泉かぁ……」
ラティ 伊豆?
ゼロ 「嗚呼、私も良く通っている…お肌にいいぞ…っとすまん、横道にそれたな」 そんな感じ、モデルは伊豆ではないけどね
アイリアカ 「ふむふむ」
ゼロ 「事故の内容は…シャチや幽霊船、津波など様々な災厄が船を襲うらしいのだが…一つ共通点があってな」
アイリアカ 「その共通点って?」
ゼロ 「なんでも…全て『銀』で出来ているらしい」
アイリアカ 「銀?」
セロス 「銀のシャチか…」
ラティ 「シャチや津波は銀にみえなくもないニン」
ゼロ 「まぁ、その辺はそうかも知れないな…それでその解決に一度別の冒険者を雇ったのだが…」やや言いにくそうに口篭り
エレシア 「その方達では解決できなかったということですか。メンドウそうな依頼ですね」
ゼロ 「うむ…これが…ほぼ全滅してしまってな…そこで、誰ぞ良き者はおらぬかと探してみた所、先程アイリ殿が言っていた様に知人のアル殿に貴公らを勧められてな」
コルヴォ 「…私たちはその方をご存じでは無かったので名前が出てこなかったわけですね」なるほど〜
アイリアカ 「さらっと怖いことを言う人だね、あんた」
ゼロ 「事実なのだからしょうがない…私とて言いたくて言ってるのではないのだ(嘆息。因みに前雇った者達はこの者達なのだが」前任者のリスト見せ、全員1レベルのペーペーさん達ね。名前の横に死亡した人には×が書かれてる
アイリアカ 「ニンニン、どうする?あたし、今回はパスした方がいいような気がする」
エレシア 「私(ワタクシ)としてはメンドウなことは避けたいけど、放置っていうのもね。任せるわよ、団長さん」
ラティ 「姉さんがごねてるとこの以来はなかったことになるニン。」ゼロに向いて「何とか説得するニン」
ゼロ 「むぅ…報酬として一人に付き裕福度2分用意しておいた…それと必要経費となるものはこちらで持とう。この条件で引き受けてはくれないだろうか」ああ、そうだコルヴォはの知ってる名前が書いてあるよ、ラッキーなことにそれには×マークは付いてない
アイリアカ エィベル?
コルヴォ 反応早っ(笑
GM う、そうだけどなんでアイリが?
アイリアカ PLは知っているのだ
エィベルというのは訳あってコルヴォの弟子となっている少女です。第0話のキャラ作成編にも登場しています
コルヴォ 「…少し…その名簿…貸して貰えるか…」
ゼロ 「ああ」こるぼんに渡すよ
コルヴォ 「……」じーっと穴が空くほど見て…「私はこの依頼に興味を持ったな…(これは帰ったら…お仕置きだな…)」
アイリアカ 「そもそもさーなんでスィフルの街の人が、隣町の仕事の依頼を持ってくるのさー」
ゼロ 「私はここら一体の領主でな…ワーヒドも管轄内ということだ」
アイリアカ 「む、領主さんなのか。なら、もうちょっと報酬をはずんでくれてもいいんじゃないの、命がけの仕事に裕福度2はちょっとなぁ」
セロス 「命がけ上等じゃないか。俺たちは冒険屋だぜ」
アイリアカ 「む、言うねえセロス」てっきり言いくるめてくれるかと思ったよ
ゼロ 「ぬ…むぅ…今年度の予算が…ワーヒドの災害への援助の分もあるし(ぶつぶつ」 ゼロは一生懸命何やら計算中
エレシア 「まあ、いただけるようでしたら頂いておきましょう。……まあ、まだ依頼を受けるともなんともいっていませんけれども」
ラティ 「拙者は報酬は特に考えてないニン。でも、団員のやる気がないと依頼は受けられないニン」
コルヴォ 「私の分…今回は…取り分減らして貰っても構わない…」
アイリアカ 「む、コルヴォ先生、ワケアリ?」裕福度3点は美味しいぞ!
コルヴォ 「…いずれにせよ…私は出るつもりだが…」
アイリアカ 「なら、行くしかないでしょ。コルヴォ先生を一人危険な目にあわせるわけにはいかないよ」
コルヴォ 「…ん」
アイリアカ 「報酬の件だけど今回は貸しってことで、よろしくね、貧困にあえぐ領主様♪」
ゼロ 「うむ…助かる」ほっとしたような表情で
ラティ 「ということで、旅団として正式に依頼をうけるニン。詳細を聞かせてほしいニン」
エレシア 「はぁ、メンドウ……」(本を仕舞って
セロス 「新旅団活動開始だな…わくわくしてきたぜ」
アイリアカ 「セロス……あんたって意外に熱血系だったのね」
ゼロ 「仕事を受けてくれたことに感謝する。とはいえ私の所にはそこまで情報が入っている訳ではない。兎に角海難事故を引き起こす『銀』をどうにかして欲しいということだ…『銀』は様々な形態をとってきており、主に夜被害が出るらしい」
コルヴォ 「銀っか…」
アイリアカ 「夜ねえ。それと、海なんでしょ?」
ゼロ 「ああ、今のところはな。後の詳しいことは向こうで聞いて欲しい。紹介状を用意しておいた」ニンニンに渡し
ラティ 「受け取ったニン」
コルヴォ 「ちょっとした…旅になるな…楽器でも用意していくか」
アイリアカ 「この剣にかけて、依頼を成功させるよ!」これでいいんだよね?剣の誓い
アイリの言う剣の誓いとは旅団ポリシーの一つ、誇りの中にある掟の一つでNPCに重要な誓いを立て、それをセッション中に達成するというものです。むげファンはこの掟を幾つ達成したかで経験点が決まってくるので皆この辺りは結構気を使ってます
ゼロ 「期待させていただこう。では私は館に戻らせてもらう…仕事が溜まっているのでな…」肩の荷がおりたように/OKです。武器が兼で良かったね(笑
ラティ んじゃパルチザンで(笑
ルフィーア ああ、ウチ儀礼用だからこういうのにぴったりだったな、そういえば(笑
この後、一向はワーヒドに行くに当たって細々とした物を買っておきます…とはいえこの世界、武器防具アクセ以外は皆タダというか裕福度を消費しません…うぅん、大雑把だなぁ…後ついでとばかりに領主様にねだって移動方法に4頭立てのノソリン車(大富豪じゃなきゃ乗れない)を借りていたこと、移動中にニンニンがイベントで幸運度判定を失敗し危うくお財布を落としそうになったこと等明記しておきます

第2章 『銀』の出る街

GM はい、それでは「なぁ〜んなぁ〜ん」と4頭のノソリンに引かれる事2日、ワーヒドの街に到着です。時間は既に午後10時くらい、あたりは真っ暗です。では皆さん早速ですが心判定お願いします。目標は8レベルで
コルヴォ 目標8!?Σ
エレシア きっとニンニンががんばるし(笑
一同 (ころころ〜)←コルヴォ、セロスが成功
GM 成功者は漏れなく「…たすけてー」というか細い悲鳴をキャッチ…ちょっといったとこにある路地裏からだ
セロス 声のほうに急ぎます
アイリアカ 「え、どうしたのセロス?」
コルヴォ 「…」無言で駆ける
アイリアカ 「コルヴォ先生も?」
セロス 「助けを呼ぶ声が…」
ラティ 「いくニン」
アイリアカ 「は?」アイリはオロオロしてるよ
GM ふむ、それではコルヴォ、セロスが一足先に路地を曲がるとその奥では腰を抜かしてる街の人らしき若い男を追い詰めている2匹の銀の怪物の姿が…
コルヴォ うつむきかげんで…睨んでみて…「…お前等か…何処へやったのか…」
怪物 「ぐるるるる」怪物は後ろから来た君達の姿を捉えるやくるっと反転して戦闘開始と行きましょうか
VS『銀』の怪物〜医者先生の心の中は…〜
GM 真っ二つになった銀の犬と山羊は皆さんの目の前でぐずぐずと嫌な匂いと共に形を崩して銀となりやがて溶けて蒸発しました
アイリアカ 「エレシア豪快〜」
セロス 「あんなのがでるなんて街大丈夫なのか…」
コルヴォ 「…皆…傷を見せてくれ…」
暫し回復に勤しむ一行。コルヴォ先生大活躍
GM 全員回復したかな?男は立ち上がろうとすぐけど腰が抜けてる所為かへたばったまま
コルヴォ 「そちらは傷はないかね?…」
「あ、ああ大丈夫、ちょっとすりむいたくらいだ…ありがとな…あんたらのお陰で助かった」
コルヴォ 「…ん…無事で何よりだ…手…貸そうか?」
「いや、大丈夫…こ、これくらい」 引きつった笑いで
エレシア 「ああ、メンドウ。大人しくしてなさい」と担いで馬車にもってってイイ?
GM いいよ。格好悪いからってじたばたするけど運ばれちゃいました(笑。あ、因みに馬車じゃなくてノソリン車な
エレシア ああ、ノソリン車(´∀`)
セロス 「ここらへんはいつもあんなのがでるのか?」
「いや…海の方には何回かでたんだけど街に出たのはこれで二回目だ…我ながら外になんて出るんじゃなかったよ」
セロス 「その一回目のことについて詳しく知りたいねぇ…」
GM 彼が言うには一回目は丁度一昨日、君達がスィフルを出発したあたりの日だそうです。その時は街の自警団が頑張って追い払ったらしい
アイリアカ 「自警団があるんだぁ」
セロス 自警団つえぇ…
コルヴォ …もう自警団にまかせれそうな
GM いや、それで半壊しちゃったんだよ。自警団(笑。もう全滅寸前って感じ
セロス 数で攻めたんですね
GM いえーす
「そういやあんたら見ない顔だけど、観光客の類かい?」ふと気が付いたように
アイリアカ 「あたしらは……」なんて言おうかな
エレシア 「いや、そういうわけでは。仕事で着たんだ」
「仕事?」
アイリアカ 「銀の化け物が出るってんで、かり出されてきたんだよ」
「冒険者…銀…じゃ、じゃああんたらが領主様の送ってきてくれた」ぱっと表情が明るくなって
アイリアカ 「まぁね…そういえば前に送られてきた冒険者はどうなったの?」
「前の奴らは海に出てきた銀の化けもんと闘ってやっぱり半壊状態だよ…今は2人、診療所で厄介になってる」
コルヴォ 「生きているのですね!…」
ラティ 「それは…よかったでござるな」
アイリアカ 「だとするとまずは診療所かな」
コルヴォ 「其処が先です…」
「わかった…なら、案内するよ。助けてもらったせめてもの礼だ」では君達は男に案内されて…なぁ〜んなぁ〜んと診療所へ。で、診療所ですがもう夜も遅いし閉まっています
アイリアカ ノックしてみるよ
GM ういうい、ノックして暫くすると「はーい」っと中から看護婦さんが
看護婦 「どうしました?急患ですか?」
アイリアカ 「いや、急患じゃないんだけど……ここにボロクソにやられた冒険者がいるって聞いてやってきたんだ。」
看護婦 「ああ、あの方達の…」 なんとなく察したように。あ、因みに男は今日はここに泊まってくそうです。外は出たくないらしい
アイリアカ 「あたしら、その後釜で来た冒険者なんだけど……会わせてくれるかな」
看護婦 「わかりました…少々お待ちください。」と彼女は一旦引っ込んで…「先生の許可が下りましたが今は絶対安静状態ですので…お静かにお願いします」まぁ負傷状態でなけりゃすぐ治るんだけど
アイリアカ キマイラになって元気になればいいのに
GM 酷い(苦笑
エレシア 幸せじゃなくなるからな(笑
GM 全くだよ。で、君達は看護婦さんに案内されて2階の205号室へ
看護婦 「こちらです」
コルヴォ 「…」勝手に入っていく…
アイリアカ 「……」勝手についていく
コルヴォ 中に入ってから「失礼しますよ…」まず病室を見渡す…
GM 薄暗い闇の中ぼぅっと浮かぶ真っ白な壁…そんな病室に2人の怪我人がベッドで横になっている。そのうちの片方が君の弟子のエィベルだ。毛布から出ている腕や顔等だけでも包帯だらけで所々にじわっと浮いている赤い染みが痛々しい
コルヴォ 「…」自然と拳を握る
アイリアカ 「コルヴォ先生?」
コルヴォ 傍らに赴き「聞こえますか?…」そっと呼びかける…
GM 「…」 意識は無いようですが…君の声に対しんっと…一寸だけ反応
コルヴォ 「……私です…生きててくれているんですね…死んだら承知しませんよ?…」
エィベル 「…」
コルヴォ 「なんてね…」力無く微笑み手を頭に置く「必ず…終わらせます…そしたら…帰りましょうか…ねっ…」
アイリアカ あたしはもう一人の方にいくよ
GM もう一人はストライダーの青年ですね…こっちもぼろぼろです
アイリアカ コルヴォ先生のマネで「聞こえますか?…」
GM 真似するんかい(笑。えっと…反応が無い、タダの屍のようだ(違
アイリアカ 「ダメだよニンニン! 団長!こんなんじゃ情報なんて聞けないよ」
ラティ 「とはいえ、知り合いっぽいから先生に任せるニン」
アイリアカ 「コルヴォ先生、治せないの?」
コルヴォ 「…どうでしょう…少し自信が無いですね…知った人の…こんな姿を見た直後ですと…」
アイリアカ 「そか……」
コルヴォ 「…やってみますか…私に出来ることがあるなら…試して損は無いでしょう!」エィベルに癒しの水奥義(ころころ)2レベルで26点回復
GM 大分楽になったらしく…少し苦しそうだった息も正常に
コルヴォ 「…意外とやってみるもんだと…認識しました…」アイリの頭でも撫でながら…
アイリアカ 「大丈夫ー? 喋れるー?」
GM いえ、まだ眠ってますけど(苦笑
エレシア 「持ち直したようね。今日はこれで一度引き取りましょう。おきてもすぐには話しもできないでしょうから」もう一人には掛けてあげないの?(笑
コルヴォ いや…試しがけの様子見だったものですから(ころころ)もう一人には2レベル成功で26点
アイリアカ 安定した回復量だねぇ
GM はい、ではそっちの方も楽になったようです
看護婦 「お見事ですね…こんな小さな街だと、冒険者も少なくて…特にナースウィッチは人気がない所為か…」 ぶっちゃけ冒険者じゃない医者に出来ること…応急処置→完了だし
コルヴォ 「応急処置は施されているのですね?」
看護婦 「ええ、それくらいしか出来ませんから」
コルヴォ 「…帰ってきてから…また…治療しにきます…身内は早めに引き取りたいので…」
アイリアカ 「あんたの名前を教えてあげる。無力で哀れなナースさんよ!」
看護婦 「…む、無力とか言わないでください(がっくし」
コルヴォ 「アイリ…(看護婦に)まぁ…この子のことは気にしないでください」
セロス 「兎に角こんな調子じゃ今日は話を聞くのは無理だな」
アイリアカ 「ちぇー、しょうがないな。じゃ、どっか泊まれる所でも探すー?」
セロス 「町長のところとかか?」
エレシア 「さっさと宿を探しに行きましょう。(看護婦に)貴方はなんと言われようと自分の仕事に誇りを持つのが大切よ」 なるべく冒険者のいそうな宿がいいなあ
アイリアカ 「温泉のあるとこ行こうよ」
GM あいあい、んじゃ今丁度冒険者がいて尚且つ温泉もあるという都合のいい宿があるかどうか(ころころ)ニンニンか、幸運判定してみ
ラティ (ころころ)ぎりぎり成功
GM んではそういうお店「冒険温泉ほいほい亭」なるお宿があるそうです
ラティ 「以前来た時にはそういう宿があるって話だったけど…?」
アイリアカ 「じゃ、そこ行こう」
ラティ んじゃ案内します
コルヴォ 案内されます(笑
GM はい、ではほいほい亭です。ここは前来た時は感じのいいお宿だったんですが…以前ラティが見たような活気がありません…なんというか死んだ魚の目をした飲んだくれが一杯
ラティ 「変わっちゃったニン」
アイリアカ 「おいおい、なんか活気がねえな〜」
セロス 「まぁこんな時期だしな…夜は出歩かないほうがいいんだろ」
アイリアカ 「マスター、ビール」
コルヴォ 「…私は…冷たい水を…」
マスター 「はいはい、ビールは金貨100枚、お水は金貨10枚ね〜」 なんというかすごいぼったくりなお値段です
コルヴォ 「…やはり要らぬ…」
セロス 「おいおい…高すぎだろう?ここは高級店かなにかか?」
マスター 「『銀』の所為で物不足なんで物価が上がっちゃってるんです…うちはこれでも良心的なもんですよ…」困ったような顔で
アイリアカ 裕福度減る?
GM ん〜、減らなくていいよ、お代はスィフルのゼロさんにでもつけとけ(笑
アイリアカ じゃあ飲むよ飲むよ
GM うい、どんどん地ビールとかでてきます
アイリアカ 「あんたらなんか腐った魚の目をしてんよ」店の客に聞こえるような大声で
客A 「しょーがねぇだろう、漁師が漁にでれねーんだ…飲むしかねーよ」やはり死んだ魚の目で
アイリアカ 「漁に出れない? そりゃ一体どういうわけさ?」
客A 「っは…全部『銀』のせーだよ」吐き捨てるように
アイリアカ 「『銀』だってぇ?詳しく聞きたいねぇ。あたしらは、『銀』をどうにかしろと依頼されてきたもんでね……」
ラティ 「辛気臭いところは苦手だニン。」外で歩いてよう
GM ふみ、ニンニンは外ね。アイリの方は(ビール片手の女に話すかなぁ…)んじゃ体技心どれでもいいから振ってみ、君の魅力で情報を聞き出すのだ
アイリアカ 技で2レベル成功
GM こっちは(ころころ)1レベル成功だからそんな君のクール(?)な魅力に魅せられたのかグダを巻きつつぽつぽつ話してくれます。それによると

・最近、海に出る猟師達が海難事故にあっている。原因は幽霊船、シャチ、サメ、津波と様々だが共通項がある。それは全ての物が銀で出来ているということ

・現れる寸前に海面に発光現象があること
という2点に加え
客A 「実はな…海難事故の生き残りだった奴がいたんだ…そいつの話によると」
アイリアカ 「ふむふむ」
客A 「惨劇の後の海面に銀の髑髏を持った魔女を見たらしい。街の者は誰もが幻覚だと思っている…」
アイリアカ 「銀の髑髏……」
客A 「ああ、俺も幻でも見たんじゃねえかなって思った。ただ…な…」
アイリアカ 「ただ……何よ?」
客A 「いや…なんでもねえ」 軽く頭を振り
セロス 「気になって夜寝られなくなるじゃねぇか。もったいつけずに話せよ」
アイリアカ 「いいから、思った事をなんでも教えてくれる? なんでもいいからさ」
客A 「それに執着してる爺さんがいるってくらいだよ…それだけだ」 ぐぃっと地ビールをあおり「漁に…出てえなぁ」 ぽつりと
アイリアカ 「爺さん…ありがと、あんたの名前を教えてあげる。情報通のお役立ち漁師よ!」
セロス 「じき出られるようになるさ」
コルヴォ 「…何とかしたら…意地でも出て貰いますからね…因みにそのご老人…どちらにいらっしゃるかはおわかりですか?」
客A 「そいつぁどうも…あん?爺さん?どっかで飲んでんじゃね…」
アイリアカ 「その爺さんの名前とか、風貌とか教えて」
客A 「名前はグレコ…元は冒険者でならしてたこともあるんだってさ」種族はヒト族、目深に被った帽子にオーバーオールだっけ?任天堂の赤い人みたいな格好、後弓を持ってるらしい
エレシア こっちは隅で本よんでるので。 狩人か
GM ああ、そういや冒険者求めて来たんだっけ?探す人とかいる?
セロス いるとも思えないがとりあえず探してみよう
GM ではセロスが店内を見回すと店の隅に、数人の冒険者らしき人々が…特に一人目を引くような美女がいます。種族はドリアッド、髪に咲きほこるバラがとても良く似合ってる…華があるタイプっていうといいのかな
アイリアカ 「なんかムカつくわね」
コルヴォ 「来てそうそう突っかかるのはよしてくれよ…」
客A 「ロッサのことかい?」
アイリアカ 「ロッサ?」
客A 「ああ、最近この街にやってきた旅芸人の一座の踊り子さ。あの美貌で舞もすごくてさ…今日は踊ったばっかだったけど酒におぼれぼやくことしかなくなっちまったこの街の奴らの癒しって奴さ」ひっくっとにやけつつ
アイリアカ 「銀の髑髏の魔女……間違いないわね」
コルヴォ 「ズバリっぽいですな…」
セロス 「最近ってどのくらいかな?」
客A 「んーっと大体…2週間くらい前かな」
アイリアカ 「『銀』が出始めたのも、2週間くらい前とか?」
客A 「おいおい…あんたまでグレコ爺さんみたいなこというのな(苦笑」んでそういう風に話していると噂をすれば何とやら…からんっと店のドアが開いて某赤い人っぽい爺ちゃんが…酒瓶もって赤い顔で入ってきます。かなり酔っ払ってるしい
老人
(グレコ)
「オウ…何時までも騙し通せると思うなよ…」そのまま爺さんヒックっと酒が回ったらしい真っ赤な顔のまま、ロッサさんに突っかかっていきます
アイリアカ 「あんたの名前は酔っぱらいアーチャーのグレコ爺さん!」
グレコ 「あん?」 ちらっとアイリを見やるけどすぐロッサさんに向き直り「何をしに帰ってきやがった!?何を企んでやがる!?え!?」言われたロッサさんはぽかんとした表情です
GM それに対し 客「おいおい、いーかげんにしろよ」とか客の一人が言うと回りも「そうだ〜」とか「このボケ爺」とかグレコ老人に詰め寄ります…ちょっときな臭い雰囲気
コルヴォ 曲調をクラシックに変更〜o/)。なだめられないかな
GM おお、じゃあクラシックでなだめられるかどうか技あたりで判定してみ。趣味で+1修正上げよう
コルヴォ (ころころ)1レベル成功で+1、2レベル成功
GM こっちは一般人だから(ころころ 出目1)うん、4レベル成功(爽
コルヴォ 目標値6なのにそんな!?
GM はっはっは、怒りの群衆の前にクラシックなど無意味なのだよ。ますますヒートアップ。まぁそれに対して老人は「ウガー」とか唸り持っていたビンを振り回して牽制し、尚も
グレコ 「おかしいと思わんのか!!この女が来て海がおかしくなったんだぞ!!」と喚き散らします
GM それに対して回りは「カンケーねーよそんなの」とか「そんな迷信みたいな話しやめてやれよ」と至極真っ当な対応を…それを見てグレコ老人は顔を茹蛸の様に真っ赤にして
グレコ 「く…き、貴様らは40年前のことを棚に上げて…」と尚も険悪な感じです
セロス 「40年前ってなにかあったのか?」冷静そうな客に聞いてみる
客B 「さぁなぁ(ぽりぽり」と冷静っぽい客Bが
アイリアカ 「おいおい、そこら辺にしときなよ!」みんなに聞こえるように
GM アイリの声に爺ちゃんに詰め寄っていたのの目がそっちに向きます。目は口ほどにものを言う。今回は「余所者は黙って引っ込んでろ」と言っております
アイリアカ 「ここで揉めるようなら、あたしが黙ってないよ」
客数人 「おもしれー、どう黙ってねえのかみせてもらおーか」
アイリアカ 「文句があるやつ、表へ出な! 名付けていってやるから!」
客数人 「やってやらぁー」んじゃアイリはお外で大乱闘ってことで(苦笑。
コルヴォ 「…?40年前…何か有ったのですか?…もし、私たちでよろしければお話をお聞かせ願えませんか?」
グレコ 「…あん?あんだよ」
コルヴォ 「先ほど…訪れたばかりの…医術師です。身内が此方に居るときに怪我をしたと…報が入りまして…」
グレコ 「…」身内に一瞬びくっと
コルヴォ 「友と共に…此方に参った次第で…街の状況がよく…分かっていないのです。何せ…街に入ったとたん…人が銀色の犬やらなにやらに…襲われていましたモノで…慌てて助けたモノの…あれが何だったのか…結局分からずじまいですし」
グレコ 「…おめえ…今日泊まるとこあんのか…(ぼそ」
コルヴォ 「いえ…まだきめておりませぬ…(ボソ」
グレコ 「なら、泊めてやる…来い。坊主」 くるっと背を向け
コルヴォ 「はい?構いませんが…(ボソボソ」
GM …因みにその間ロッサの方は喧嘩を止めるべきかどうかで店内でおろおろしてるんで
エレシア 本を閉じて「やらせておきなさい。漁へも出れず燻ぶっていたのですから、丁度いい発散になるでしょう」
ロッサ 「でも…皆さんが傷つくのは」
エレシア コルヴォのほうをチラッと見て「後で少々お話をいいですか?あの老人のいないところで」(ぼそぼそ
ロッサ 「ええ、私でよケレば…」
コルヴォ 「エレシア…メンツの制御は頼みました…少し単独行動をとります…」っと憑いていきます老人に
正直その誤字はど〜かと思う(笑
エレシア 「ええ」ああ、別行動できるって幸せだなぁ(笑
今まで掟の『団体行動』に縛られていた鬱憤を晴らすかのようにばらける一行…軽くまとめると
アイリ:宿屋の外で大乱闘 ラティ:街をぶらぶら コルヴォ:爺ちゃんの家 セロス:宿で飲んでる エレシア:ロッサとお話という感じに

第3章 ツンデレ系老人の大切な事

GM じゃぁ一つづつ処理してくね。まず大乱闘なアイリから
アイリアカ きたー
コルヴォ 大乱闘中、闘技チップは貰い忘れないように(笑
それは世界が違います(笑
GM アイリVS(ころころ)8人の客で 具体的にはこいつらモブですが、体技心のうち好きなので判定してください。それで喧嘩したってことで。アビは使わんようにね(苦笑
アイリアカ (ころころ 出目19)技で2レベル
GM こっちは(ころころ 出目19)ぐは…体で0レベル
ラティ 19が多いニン
GM うぐ〜、実は5人ごとに+1の修正があるんで1レベルだけど負けちゃったんで…有象無象の8人がかりの男達は数分後アイリに返り討ちにあって死屍累々って感じの山を築きます
アイリアカ 「あんたらの名前を教えてあげる……己の無力さに無知な男よ。嫌いなタイプ」
エレシア 焚きつけたのはアイリなのに
野郎共 「も、もんすたぁ…(がく」
アイリアカ 「大丈夫、峰打ちだから死にはしないわ……」
GM うい、勝者は貴方です…では次街に出たニンニンにカメラを移しますね
ラティ あい。別のいい宿ないかうろついてよう。ぶらぶらしていたニンニン
GM うい、幸運判定どうぞ
ラティ (ころころ)成功。幸運度判定なんか多いニン
GM (幸運度判定誰がやるか決めるダイス振ると何故かニンニンが良く当たるからな)では宿探しの途中でちょっと海の方に出た時、岬の方でとても威厳のある立派な銅像が目に入りました…ただ、少し古い所為か海風に吹かれすぎた所為か所々こけむしてます
ラティ 「銅像なんてどこにでもあるニン」
エレシア 観光地っていってたしな
GM まぁ、これくらい。宿の方は何処も似たようなもんでしたと言っときます。では次宿で飲んでいたセロス。暫くすると獣性を満たしたアイリが満面の笑顔で宿に戻ってきました
アイリアカ 「あー、いい汗かいた」
セロス (ころころ)2レベル成功
GM ふむ、では争いごとに慣れてる所為でしょうかロッサの仲間達が全くといって良いほど無反応だったのがちょっと気になりました。以上。次エレシアだけど話すのはどの辺がいいかな?
エレシア んと、人のいないとこ……部屋とって、ソコにしようかな
GM そこそこいい部屋です…畳がしいてあって…ってこれじゃ伊豆だな…ファンタジーっぽい洋風のお部屋にしとこう…そこそこ広くてベッドの他にテーブルや椅子、本棚なんてのもある
エレシア ちょ、宿に本棚ってどうよ?(笑
GM お、思いつかなかったんだよ。気にするな
この辺に当GMのダメ具合がにじみ出てます…全国の良いマスターは真似しないように(滅
エレシア まあいいか 「私、メンドウなことは嫌いなので出来れば素直に答えて下さいね。あのお爺さんが言っていたことに心あたりは?」来たころから銀が〜
ロッサ 「さぁ…昔、ヒドイ女にでも騙されたんじゃなイデしょうか」
エレシア エレシア、誘惑だ(笑
GM ロッサは女なんだが(苦笑
エレシア 「そうですか。貴方達(旅団で来てるんだよね?)がこの街に来た目的は何か教えていただけますか?遺跡荒らしなどで封印のようなものを解いた覚えは?」ああ、ウチらが依頼を受けたことも話しておこう
ロッサ 「それはご苦労様デス。私達はこの通り旅芸人デスから…流れに流れてって感じデスよ。ここはお魚も美味しイシ温泉もありますカラ」
エレシア 「ドリアッドの方は長寿と聞きますけれど、この街で40年前に何があったかはご存知ですか?」自分も知らないか心で判定していいですか
ロッサ 「サァ…知りませンネ…40年とは…少々長い時間でしょうし…あ、でも貴方には関係ないデスね」はい、心判定どうぞ
エレシア (ころころ)2レベル成功
GM ふみ、んではエレシアはお屋敷にいたとき、ご主人様の書斎の本とか読んでたんだっけ?
エレシア 寧ろ書斎から出なかった
アイリアカ ひっきこっもりー
セロス 監禁?
アイリアカ 軟禁?
エレシア 本の出し入れでチカラをつけて、盗み見て知識をつけて。単純作業ばかりだったから技が成長しなかった(笑
なんとも嫌な力の付け方である(笑
GM 疫病大全という本に一つの事例としてこの街で丁度その位の時期に、ある疫病が流行ったことを思い出した…なんでご主人様がそんな紋持ってるのかは不明だけど(笑
エレシア ご主人様は世界に通じていらっしゃるから。その疫病ってどんなん?
GM んーっと天然痘とかコレラみたいな類だと思っといて…パタパタ人が一杯死んだらしい
エレシア 生き物が銀化するようなことはなかったのよね?
GM そういうことは無かったみたいだね
アイリアカ ここでロッサに兜割りだー
GM なんでさ(苦笑
ロッサ 「エット…私もそろそろ明日のステージがアルし、そろそろお暇してもよロシい?」 ちょっと遠慮がちに
エレシア 「ええ、ゴメンナサイね。一応お仕事なのでいろいろと聞かせてもらって」
ロッサ 「いえいえ…そレデは」 一礼して部屋を出ます
エレシア ああ、嘘をついてるような感じはなかったよね?心当たり云々で
GM さぁ?心判定でもどうぞ
エレシア ……グリモア
一同 (ころころ〜)←ラティ、コルヴォの6が最低値
エレシア 4×2で8レベル
GM こっちは…(ころころ 出目3) 特に嘘はついていないかなと君は思ったね。んでは次コルヴォ、君はグレコ老と一緒に夜の街へ
コルヴォ そう…グレコ爺と夜の歓楽街を(チガッ
GM 全くだな(苦笑。ついたのはぼろっちい家ね
グレコ 「入れ、坊主」 鍵を開けて
コルヴォ 「お邪魔します…」
グレコ 「ああ、邪魔だな…とりあえず茶でも沸かしてやる(ぼそ」中は大体3LDKくらい。で、暫くして「…出涸らしだ…」 とか言いつつ割といいお茶を
コルヴォ 「…頂きます…」
アイリアカ ツンデレ?
GM ヒックっとグレコ老は時折しゃっくりをしつつベッドに腰掛けます。失礼な、れっきとした頑固爺さんですよ、ツンデレなどといわないで頂きたい(笑
コルヴォ 「…おいしいです…」
グレコ 「世辞はいい」 ああ、壁にはごっついシールドボウが立てかけてあるんで
コルヴォ ふと…そちらの方を見て…「今も…お使いになられるのですか?」
グレコ 「昔取った杵柄って奴だ…馬鹿な奴が馬鹿な観光客を海に出したりせんようになったく馬鹿ばっかだ…ヒック」後シールドボウ見るなら、ちょっと心判定もしてみて
コルヴォ 「…」8レベル成功です
GM やるな、では立てかけてある弓のそばにもうひとつ、壁にぶら下がった一枚の絵が、3人の人物が描かれてますね…
コルヴォ 「あちらは…ご家族ですか?」
グレコ 「…」 一人はグレコ老っぽい、ずいぶん若かった頃のようだね。残り2人のうち片方は青年、目元がグレコに似てる、で、最後の一人はさっき見た顔…ロッサそっくりです
コルヴォ 「…お聞かせ願えますね…」
グレコ 「その前に坊主に一つ聞いときたい…」
コルヴォ 「…はい」
グレコ 「お前…何かあったとき身内に…武器を向ける覚悟はあるか…さっき身内がどうこういってたが…」
コルヴォ 「武器を向ける覚悟…ですか…?…いいえ…私は医術師…人を癒す事を生業としております。恐らく…あの子が私の命を欲するというのなら…そのまま上げてしまうでしょうね」
グレコ 「なら、これ以上深入りすんな…帰った方がいい」
コルヴォ 「深入り…してますよ…私に取っては…もう…引くに引けません…」
グレコ 「…身内が人殺しに走ってもか?」
コルヴォ 「その時は…既に私が居ないでしょう…もしかしたら…寄生体の類なのですか?今回のこれは…」
グレコ 「…甘っちょろいな」
コルヴォ 「甘いですか…でも、夢を見ないと…命がけで夢を見ないと…人はいやせませんから…」
グレコ 「…夢…か、お前、今幸せか?」
コルヴォ 「幸せですか?そう聞かれれば…はいっと答えます…満足していますか?っと聞かれるならば…不満足です…まだ私にはやれることやるべき事が残っているはずですから…夢も見続けることに意味があるんですよ」
グレコ 「…」
コルヴォ 「立ち止まったら…きっと全てが色あせて見えてしまう…そんな気がするんです…だからでしょうね…人が精一杯今を生きようとするのは」
グレコ 「…」暫し黙った後… 「40年前だ(ぼそ」 壁の絵を見つつ
グレコ 「…その頃にはわしは冒険者を引退し、家業をついで大分たっていてな…息子も結婚したばかりで…全てが順風満帆のはずだった…」少し懐かしそうに目を細めつつ「ある日、わしは不思議な髑髏を引き上げた…銀で出来ていてな…珍しかったんで息子夫婦の土産に持って帰った…」
コルヴォ 「銀の髑髏ですか…」
グレコ 「ああ…それから…暫くしてだ…街に…疫病が流行りだしたのは…疫病が流行った時、余所者で新参者だったある女が疑われた…そいつの名はロッサ…元は旅の踊り子で…俺の息子の嫁だ…疑われたそん時…あの銀の髑髏が…告げたんだ『逃ゲナサイ…二人デ幸セにナリタカッタラ』と…そして…」ここからマスターシーンね
〜40年前 ワーヒド〜
村人1 「疫病だ…また一人疫病で死んだ!!」
村人2 「もうこれで100人を超えたぞ!!」
村人3 「ロッサだ!!」
村人4 「最近あいつ以外にこの村に来た者はいねぇ!!」
村人達 「殺せ!!もうこれ以上我慢ならねぇ…」深い闇の中…幾つもの松明と銛を手に…二人の男女を岬に追い詰め殺到する村人達…背後には夜の海…男女に退路は無い
グレコ 「やめろ…やめてくれぇ…俺の息子夫婦に何をしやがる!!」必死の声も届かず…女をかばい銛で串刺しにされる青年…片手には…銀の色の髑髏…
グレコ 「ドメニコーーー!!」崩れ落ちる青年を必死に支える女はじりじりと崖の方へ
グレコ 「ロッサ…早まるな!!おめえだけでも…」またしても声は届かず…女は男を抱え…海へと落ちていく…堕ちていく
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
GM ここでグレコ老は一旦ふぅっと溜息をつき、話を区切ります。ああ、そう言えば長話だったんで時間的にはもう深夜ね
コルヴォ 「そのようなことが…」
グレコ 「今、街にいるロッサは間違いなくあのロッサだ…そして…『銀』の事件の犯人も…ワシは止めねばならん」
コルヴォ 「…では…今仲間と思われているモノ達は…なんなのでしょう…其処が引っかかりますね…」
グレコ 「さて…な」
コルヴォ 「ロッサさんだけなら…兎も角…外部から別のファクターが介在するとなると…話は少し変わります…」
GM ふむ…とグレコは何事か考え込むかのように…ここで心判定してみて
コルヴォ (ころころ)1レベル成功「もし…何か有りましたら…いえ…動かれる前に…一言頂けますか?」
グレコ 「いや…もう、きやがった」コルヴォはどうやら話すのに夢中できづかなかったみたいだね。きぃっとドアが開いて戸口の所に2人…ロッサとその仲間と思しき男だね
アイリアカ 敵かい
ロッサ 「フフフ…玄関の前の鉢植えの下に鍵…変わってナイノね御義父サマ…」クスクス笑いつつ…くるっと背を向けて走り出します
グレコ 「ロッサァァァァァ…」それを見た老人は立てかけてあった弓を手に彼女を追いかけていきます
コルヴォ 追いかけます!
GM コルヴォが追おうとすると…残された仲間と思しき男が通せんぼする。相変わらず無表情なままだ
コルヴォ 「通して…貰えそうにも無いですね…」
GM 男は黙ったまま立ち塞がり…そして君の目の前で其の全身の色が服ごとどろどろと銀に変わっていく…ターミネーター2で出てきた敵役の変身途中の時のあの形態みたいなもんだと思いねぇ。同時刻…他の人達、心判定目標2でどうぞ。ただしお酒を飲んでいたアイリ、セロスは4な
一同 (ころころ〜)
心の高いエレシアは問題なくクリア。アイリ、ラティもグリモアを使ってなんとか成功。一方グリモアを使いつつも皆の出目が悪くセロスは失敗
GM 失敗者セロス君は気持ちよく寝てるとこにぐさっと刺されて…ダメージ鎧無視で50点ね…他の3人は虫の知らせというのかな、ふっと目が覚めたら扉の下からにゅるにゅると銀が染み出してきて人の形をとろうとしてるのに気づく
セロス また負傷状態だ
GM で、個々に1対1の戦闘に入ったんだけど今度のは質が良くなかったみたいで、君達が圧勝する。ただし、大分手間取った。『銀』は再び嫌な匂いを発しつつ蒸発していく
コルヴォ 「私の邪魔はさせません…」追いかけます!
GM 追跡は心でどうぞ
コルヴォ (ころころ)2レベル成功です
GM どうやら港の方に向かったみたいだね。他の人はどうする
エレシア じゃ、適当に準備して他のメンバーの状態見て。ロッサたちの旅団の人の部屋でもノックしようか
アイリアカ あくびしながらエレシアに着いていくよ
GM (セロスが血塗れだよなぁ)彼女達の部屋の中は鍵も掛かってなくもぬけの空です…人の生活臭がしない。ああ、ベッドにバラが敷き詰められてるくらい?あとテーブルの上に座布団があって何かを載せた後のような窪みがある
アイリアカ 誰か、コルヴォと共感状態の人いない?
GM (一人一人のキャラシ確認)ルフィーア元団長くらいだね。コルヴォに5段階超えてるのは
エレシア ルフィーアに電波→コルヴォに電波→ルフィーアから電波(何
アイリアカ ルフィーアからの電波はキャッチできるよ(笑
GM きょ、共感状態はなんとなく分かるのであって電波じゃないのにΣ まぁいいや面白いからアイリの脳裏にピコピコっと着信アリ
アイリアカ おっ「きたきた」
コルヴォ 着信アリ!?来たの!?アンテナ何本よ!!(笑
GM 3本で、地獄にいるみたいだから地下からだろうけど(笑 どうやら愛しのコルヴォが一人で港に向かう模様
アイリアカ 「ルフィーア元団長の電波着信アリ……ピーガーガー」
ピーガーってあんた…(笑
アイリアカ 「コルヴォ先生が危ない!」
セロス 「危ないのは今の俺自身だ…ぐぼっ」
ラティ 治せる人がいないヨカン
コルヴォ 癒し手がこんな所に(←現在夜の街にて追跡中
ラティ 「いこう。急ぐよ!」
エレシア 「ロッサさんたちの旅団の方がいる部屋はもぬけの殻でしたしね。いきましょう」
アイリアカ 「セロス、動ける?着いてくる気があるなら着いてきな!命の保証はないけどな!」
吐血している味方に対して命の保障とは厳しい限りである
セロス 「あぁ…冒険屋だからな」といってついていく
コルヴォ 流石冒険野郎(笑
ラティ 「無理しないニン」
元団長ルフィーアからの電波によりコルヴォ港にて合流しようと急ぐ一行…港にて彼らを待つものとは…

第4章 薔薇の舞う海で

GM 場所は夜の海…港から少しでたとこで港からでも見える位置ね。海に浮かぶ巨大な『銀』の塊の上に立つロッサ…その目の前には船の上の人となったグレコ老が…そこに一足早くコルヴォが付いたあたりかな
コルヴォ 「…はぁ…はぁ…はぁ…肉体労働は不向きなんですがね…」(息切れ
GM うむ、そんな君の見ている前で…バラの花吹雪と共にロッサはバラの簒奪者の尖角、ラミアの蛇の下半身を伴ったキマイラへとその姿を変えます。同時に載っていた『銀』の塊がもにょもにょと形を変え中央に目玉の生えた、巨大なヒトデのモンスターへと姿を変えます
グレコ 「キマイラ…ロッサ、そんな姿になってまで…」そんなロッサを見て…
コルヴォ 「…どのぐらい…元のあなたは残っているのでしょう…」
ロッサ 「…」彼女は答えない。代わりに銀の髑髏がカタカタとその顎を不気味に揺らし笑う。そんな彼女を見て…
グレコ 「スマン、幸せだったのにスマンなぁ…わしが…あんな髑髏なんて引き上げなかったら…疫病の疑いの掛かったお前を…そしてドメニコを唆すことも無かった。さぞ恨んどるだろうわしを…街の者を」ぽろりと巨大なシールドボウが落とし…
グレコ 「命が欲しいのならわしのをくれてやる…もうこれで終わりにするんだロッサ!!ドメニコの所へ帰れ!!」そう切々と訴えるグレコに無常にも放たれる『銀』の衝撃波…老人は苦も無くコルヴォの方に吹き飛ばされます
コルヴォ 「じいさん!!」
グレコ 「…う…ぐ…」意識が朦朧としてる様だね…ただ、傷は浅い
コルヴォ 近寄って…「…ん…まだ大丈夫……」
アイリアカ 戦わないのかー
GM ロートルな爺ちゃんに何を期待してるんですか(苦笑。まぁその辺りで他の人たちも追いつきます。ロッサはゆらぁっと君達の方を向き『銀』ごとじわじわと近寄ってきます
セロス 「おいおい。いったいなにがどうなってるんだ」
アイリアカ 「ちょっと、どうなってるのこれ!」
エレシア 「はぁ。よくわからない状況ですが、メンドウそうデスね……」剣を抜きつつ
ラティ 駆け寄って庇っておこう
コルヴォ 立ち上がって向き直ります
ロッサ 「邪魔でス…」
コルヴォ 「退けませんよ…ここはね…人が…肉親に対して…私の目の前で命を賭しても訴えようとしていた…その事実がある以上…この意志…無下に否定させるようなまねはさせません…」
髑髏 「ジャアジャマネ…サァ…ロッサ…殺シナサイ…」そう彼女の手に持った髑髏が命じると…ぐぁっと…銀のスターフィッシュゲイザーが襲い掛かってくる…戦闘開始だ
VSキマイラ(ロッサ)&『銀』の怪物〜GMがダイス神を感じる日〜
GM ロッサが海に身を投じると…海面には一面に真っ赤な薔薇が…後は君達の足元にころころと転がる『銀の髑髏』
髑髏 『貴方達ナカナカヤルワネ…ドゥ、ワタシトトリヒキシナイ…富デモ地位デモ…思イノママヨ』と言ってきますが
エレシア 「はぁ、メンドウでしたこと。……これが元凶でしたのね」……(皆に)イイヨネ?
アイリアカ 「エレシア、兜割り……」
セロス 「ああ。そんなやっかいなものちゃっちゃとやっちゃってくれ」
ラティ 「こんなのが…」
髑髏 「イイエ…全部アノ女ガヤッタノヨ私はキョウリョクシテアゲタダケ」
エレシア 「おだまりなさい。っは!」ということで、兜割りで
髑髏 「イイノ…私ハトッテモイイモノ…」ではそこまで言いかけたところでぐしゃっとエレシアの儀礼用長剣が振るわれ…びきびきびきぃっと亀裂が走る…壊しちゃっていいのね
アイリアカ 壊しちゃっていいと思う
エレシア ウン、全力で
コルヴォ 「…狼さんも…お願いします…」
GM それではエレシアの一撃で壊れかけていた所をコルヴォの放った銀狼に食いつかれ…
髑髏 「UGYAAAAAA…」と世にも気持ちの悪い断末魔と共に…完膚なきまでに破壊されます…その破片は他の『銀』と同じように嫌な匂いと共に蒸発していきます…
アイリアカ 「結局、なんだったんだろうね、『銀』って」
コルヴォ 「なんだか…結局いろいろとわからずじまいだったような気もします…」
ラティ 「これ以上の被害を止めた、でいいんじゃないかな?」
コルヴォ 「ですね…」
GM それじゃ後日談に移りますね…ワーヒドを襲っていた『銀』の災害は…君達が『銀の髑髏』を砕いた事によって収まりました…人々は再び漁に出れるようになり…町は徐々に活気を取り戻しつつあります

コルヴォの弟子エィベルの方もその後、特に後遺症も無く復帰できるそうです。ただ、やはり仲間を失ったのは痛いらしく…人前では明るく振舞っていますが何処か影があるような感じでしたけどね
コルヴォ 病院で施術士としての力を遺憾なく発揮して回ってはおきます
GM 了解、『銀』については結局良く分かりませんでした…ただ。これは後で分かる事ですが…ここの所ランドアースだけでなくワイルドファイア、ホワイトガーデンでもあちこちで似たような事件が頻発してきているようです…何か…この世界で起きつつあるのかも知れません

そしてワーヒドを出ることになったその日…町を出ようとするコルヴォの前にあのグレコの爺さんが姿を現します
コルヴォ 「…大丈夫なのですか?…お体は…」
グレコ 「ああ、あれくらいじゃくたばれなくてな…」 相変わらず酒瓶片手ですが…今は素面です
コルヴォ 「身体よりも心の方が重いのかもしれませんが…」
グレコ 「いや…おめえさんには感謝してるさ…面倒な事押し付けちまったな…」
コルヴォ 「……いや…構いませんよ…結局…あれでよかったのか…実はわかっていませんが…頭の中と…心の内とはやっぱり別物みたいですね」
グレコ (すっとコルヴォを制止しつつ)「アレでいいんだ…ロッサも多分ドメニコの所に逝けたんだと思う…後ここの港な…秋になったら美味い魚が採れんだ…だ、だからな…つ、使ってやるから…また来いってことだ…そ、それじゃあな」くるっと背を向けます
アイリアカ ツンデレ…
GM えぇいツンデレと言うな(苦笑
コルヴォ 「…お茶…おいしかったですよ…またいただきにあがらせて頂きますね…」やや小声
グレコ 「けっ後こいつは餞別だ…持ってきな」 ぽいっとコルヴォに黒い帯を投げつけ走りさっていきます
コルヴォ パシッとつかんで…走りゆく姿を見てクスリと笑う
GM 因みにコレアクセサリーのベルトの7レベル装備『熱血の帯』です
コルヴォ 「ん」これでよかったんだよね…っと空を眺めながら
見上げる空は何処までも高く…蒼く…美しかった…ふとグレコの爺さんの言うように、秋になったらまた来てもいいかなと思うコルヴォでした…
おしまい
GMの独り言
今回の元ねたはマガジンZで連載中(2006年5月10日の段階にて)の村枝賢一先生の『仮面ライダーSPIRITS』の2巻『機鎧の海』からとってます…当GM的にこの漫画は非常に熱く、格好良いので「えぇ〜…仮面ライダー」とか偏見を持たずに読むことをお勧めできる一品だと思っております…ってかこの話が一番好きだなぁ…まぁ恒例の一人反省会開始

○情報について
 今回はシナリオとしては失敗したかなぁと感じています。本当はもう少しじっくりやって髑髏の事とか徐々に分かっていく予定だったんですが時間の都合等で随分簡略化して端折ってしまいました…PLさん達(+もしかしたらこんなのを読んで下さっている読者の方)には申し訳ないことをしたなと思ってます

○敵
 今回の相手は前半の雑魚戦は25+28LVのピルグリムグドン相当のを、後半のボス戦では16レベルのキマイラ(ロッサ)+31レベルのスターフィッシュゲイザーとかなりの強敵を配置したつもりだったのですが…結果は…うぅん…まぁ、ダイス目もありましたけど…もう少し数を増やしてもいいかなと思いました。むげの冒険者も強いなぁ…ダブクロの死なない超人ってほどでも無いけど(苦笑

こんなものでしょうか。今回はこの辺で、次回はエレシアのPLさんがGMの外伝となる予定です。リプが出るかは不明ですけど(苦笑。それでは〜

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